私はたかが絆創膏ごときで娘を傷つけたかもしれない…。

キズパワーパッド。
高いものは1箱800円以上もする超高価なバンソウコウ。
防水仕様になっていて、傷口に貼ればお風呂に入っても痛くない。傷口もキレイに治してくれる。
有事の際に備えて私はあらゆるサイズのものを1箱ずつ揃えていた。
我が家ではここぞという時にしか使用許可を出さないから出番は家族１人につき１年に1〜2回程度。
だから在庫を確認することなんてなかった。

ある日のこと。
ない！1つもない！
私ボケたか？違う場所に移したっけ？
え？

その時…！

「あんなぁ。お友達がケガをした時に助けてあげられるように持ち歩いてんねん。」と得意気な声と顔で小2の娘に告げられた。

その瞬間私が思ったこと。
↓
いやいやいやいや✕100…。
私は家族の誰かがケガをした時に備えて買いおき
しとんねんで。
いざというときに使われへんかったら意味ないやんか。
そもそもキズパワーパッドってめっちゃ高いって知ってるか？
あんたのお小遣い何ヶ月分だと思ってるんや。
私はお友達のために買ってるわけじゃないのよ。

私はマシンガンのごとく、気持ちを口走ってしまった。

うつむいて黙り込む娘。

やってしまった…。

もう少し言い方を考えるべきだった。

しかし、高価なキズパワーパッドをメモ帳をあげるかのようなテンションで配っていたことに腹が立ってしまったのだ。

娘からしたら私は絆創膏ごときで怒るケチなおばさんだ。

あぁ。子育てって難しいわぁ。
人を助けたいという気持ちは素晴らしいよ。
それを否定したくはない。

瞬時に模範解答が思いつかなかった。
実は今も思いついていない。
娘を傷つけることなく、自分の思いも伝え納得してもらえる答え…。

お母さんもキズパワーパッド貼らないとズキズキするわ。