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フランスのレストランで料理のシェアをしてはいけないの?

先日インスタのDMから、こんなご質問をいただきました。

「フランスのレストランで料理のシェアをしてはいけないという事を聞いたのですが、本当でしょうか?🥲🥲」

確かに日本では「料理のシェアをしたい」「あれもこれも少しずつ食べてみたい!」という人(特に女性?)が多いですよね。

私自身は今までそう思ったことがなく、自分がオーダーしたものを1人で食べたいタイプ(日本の居酒屋などではもちろんシェアしたいですが、フランスのレストランでは人の料理を特に食べてみたいと思わない)なので、今まであまり気にしたことがなかったのですが、興味深い質問だなと思いました。

(最後の泣いている絵文字に「日本ではOKなのに、なんでフランスではダメなの...?」という悲しい気持ちが現れているような...笑)

パリ&フランス旅行の際のレストラン事情については知りたい方が多いと思うので、私なりに感じていることをシェアします。

日本人が料理をシェアしたい理由

そもそも何故シェアをしたいのか?と考えると、フランスのレストランって日本人にとっては量が多いことが多々あるんですよね。それで全部食べ切れなかったりすると「食べ物を残してはいけない」と小さい頃から教えられた私たちは、かなりの罪悪感を抱いてしまいます。それをわかっている日本人旅行者の方は「初めからシェアできればいいのに…」と思うのかもしれません。

ふたつめは、せっかく旅行でフランスに来ているから「日本とは違った料理を色々食べてみたい、試してみたい!」という気持ちになりますよね。そこで自分の料理だけではなく、同行者の料理へも興味がわくのだと思います。特に日本人は食べ物に対して異常に興味関心が高い人種だといわれていて、「日本のテレビ番組は食べ物のことばかりだ!」「お土産に食べ物ばかり買うなんて!」とよくフランス人の間でも話題に上がっています。

“料理のシェアをしてはいけない”というのは本当なのか?

フランスのレストランのほとんどが、シェアを前提とした料理の提供をしていません。お店によっては一皿の中に味だけでなく見た目も美しく盛り付け料理を表現しています。シェアをすることで『見た目が悪くなる、ソースなどの味が混ざりあう』ということを嫌がる料理人がいるかもしれません。

そのため基本的なマナーとして、シェアは避けたほうがいいと思います。

ただお店料理によってはシェアができる場合もあります。

どうやってシェアをしてもいいお店か見分ける?

一番確実なのはシェアをしてもいいかお店の方に確認することですが、レストランによっては “ シェアをしてもいいか聞くこと自体が失礼に当たる ” 場合もあるので気をつけましょう。

シェアできないお店

星付きなどの高級レストラン、予めコースメニューが設定されているレストランなどはシェアは控えたほうがいいでしょう。(このクラスのレストランへはシェアできるかどうかは尋ねないほうがいいです。)

シェアできるお店

スペインのタパス料理のように、バー&レストランなどでお酒と一緒に皆でシェアする料理を提供しているお店や、メニューに “ for シェア ” と予め書かれている場合は、シェアをしても大丈夫です。

また牡蠣などシーフードの盛り合わせ、カスレ料理などは、シェアできる場合が多いです。

カジュアルなお店であればシェアできることが多いので、以下見ていきましょう。

前菜はシェアできる?

カジュアルなお店であればメニューに “ for シェア ” と書かれていなくても、お店の人に「前菜はシェアしたいのですが、いいですか?」と聞いてもいいと思います。(主菜は一人一品ずつ頼むのが前提です)大抵のお店は「いいですよ!」と言ってくれ、取り皿を持ってきてくれることもあります。

主菜はシェアできる?

基本的にはしない方がいいと思いますが、カジュアルなお店で「どうしてもシェアがしたい!」という人はお店の人に聞いてみましょう。

“ お互いのお皿から一口食べてみる ” くらいのシェアなら問題ないと思いますが、お互いのお皿へ料理を半分ずつ移しあう、半分食べた時点でお互いのお皿を交換する(こんな方はいないと思いますが)といった行為は避けましょう。

また元々小食なのであれば、予めオーダー時に「少なめにしてください」とお願いする方がスマートです。

サイドメニューはシェアできる?

よくフランスのレストランは料理が多いと言われますが、個人的にはこのサイドメニューの量が多いのではないかな?と感じました。ステーキに大量のフライドポテト、山盛りのポテトのピュレ、サラダなど…、いわゆるサイドメニュー全部食べ切れない問題ですね。

サイドメニューは別の小さなお皿に乗って運ばれてくることも多いので、そういった場合はシェアしても大丈夫です。メインプレートに乗っている場合でも、カジュアルなお店でフライドポテト程度なら問題ないはずです。

どうしても食べきれず、残すことも気が引けるのであれば「美味しかったのですが食べきれず…、お持ち帰りにしていただけますか」と言えばテイクアウト用の容器に入れてくれます。フランスではほとんどのレストランでこういった容器を用意しているので、気軽にお持ち帰りをお願いできますよ◎

デザートはシェアできる?

デザートはシェアをする人が多いのかもしれません。なぜかというと、私はあまりデザートは食べず、フランス人の夫は必ずといっていいほど注文するのですが、なぜかいつも店員さんは私の分のスプーンまで持ってくるのです。シェアするつもりは元々ないので、そのスプーンを使うことはないのですが…。(たまに気が変わって一口もらうこともあります。笑)

デザートを少しずつ食べたいのなら、フランスのレストランにはよく「Café gourmand」というエスプレッソと小さなケーキがいくつかセットになったものがあります。エスプレッソはコーヒーに変更してもらうことも可能なので、色々食べてみたい方はこちらのデザートを選ぶといいかもしれません。

InstaLIVEでお答えした
・フランスのレストランでのNG行動
・ゆっくりなフランスのレストランでさくっと食べて出るためのTips
は、また別の記事でまとめる予定です。

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