【道徳観】 Bluetoothイヤホン ポロリ迷惑

 昨今流行りのワイヤレスイヤホン。ワイヤレスイヤホンの中には、有線のタイプもあるが、左右のパーツが独立したタイプもよく見かける。今回焦点を当てて行きたいのは、この「左右のパーツが独立したタイプのイヤホン」である。

 先に述べた独立タイプのイヤホンの普及は、およそ2−3年ほど前からだ。この普及に伴い、線路にこのイヤホンを落としてしまう例が後を絶たないらしい。中には、落とした事を理由にホームから線路に降りて拾おうとしてしまう人もしばし見受けられるが、この行為はご法度である。鉄道各社は、この行為に対して厳重注意をしており、最近ではこの回収のための「秘策」も登場してきているようだ。

マジック01

マジック02

 上の写真は、最近登場してきた秘策の道具である「マジックハンド」だ。落としたものを線路に降りずに撮れる優れ物である。しかし、これでも今回問題視している「独立型イヤホン」は拾えないのだ。理由は自明的で、それは『小さすぎるから』である。そのため、運良く落とした後に見つかっても、簡単に戻ってくるとは限らない。その他にも、本体が小さすぎるため、バラスト(砕石)の中に入り込み、発見できないこともしばしば。こういった場合、落とし主の連絡先を聞いた上で、終電後に駅員が線路に降りて、バラストの隙間などを探して回ることになるようだ。

 最近、少しでも早くて元に戻せる工夫として、駅員がマジックハンドの先端に粘着テープを付けて、ホーム上から回収に成功した例もあるようだ。鉄道各社が口を揃えることは、「自分で拾おうとして、線路に降りることは絶対にやめて!」とのことだ。
 読者のみなさん、十分に気を付けてほしい。そして、周りで独立型のワイヤレスイヤホンを使用している人への注意喚起もして頂きたい。


○落とした事例(JR西日本)○-------------------
・6月:265件
・7月:549件
・8月:587件
・9月:598件
※京王電鉄でも毎月100件以上ほどの報告が上がっているようだ。
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