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あなたは何歳児?「子どものUXデザイン」を読んで

こんにちは!みなさんは子どもは好きですか?

暴れまわるし、言うことは聞いてくれないし、すぐに拗ねるし騒ぐし......子供の相手をするのってタイヘンですよね。

僕は大学時代子供向けの教育サークルでプロダクトを作ったり一緒にゲームをしたりしていました。結果、僕は子供と遊ぶのが大好きになりました💪

彼らにとっては目に映るものは全てが新しいもののようです。僕ら大人が失いがちな感動を彼らは毎日のように味わっているようです。少しうらやましいですね😌

ありがたいことに大人という存在もそんな感動のタネとなるようで、一緒に遊んでいるときに本当にうれしそうな顔、楽しそうな顔を見るとこちらも感動を分けてもらったような気分になって笑顔になってしまいます。

子どもたちにそんな感動を届けるには何をすればいいんだろう?目に入ったのはこの本でした。

子供向けのデジタルコンテンツを作る機会というのは意外と少ないように思えます。僕もサークルでゲームを作って以降、卒業してからはそのような機会はありません😢

ただ、大人向けのコンテンツと同様、もしかするとそれ以上に子供向けコンテンツは深いです。それが書かれた本書についてかいつまんでレビューしていきたいと思います。

子どもがデジタルコンテンツを使う目的って?

大人のみなさんがアプリに求めることって何でしょう?Googleマップで道を調べたり、Amazonで買い物をしたり?もし使うときに大げさなアニメーションや派手な演出があったらどうでしょうか。たぶん、目的の遂行に邪魔だからイヤですよね。

じゃあ子供たちはどんなアプリが好きでしょう?お絵描きアプリ?YouTube?Instagram?答えは全部です。

えっ、どういうこと?

子供向けコンテンツって言って、小学1年生と6年生に同じものを与えようとしていませんか?子ども心は秋の空。昨日までの宝物も明日になればガラクタになってるかもしれません。だから、どんな子どもに楽しんでもらうか。それを突き詰めることが不可欠なのです。相手によっては大げさなアニメーションや派手な演出が必要となる場合もあるのです。

小さな大人たち

あなたがまだ文字の読めない3歳の子供だと想像してください。お絵描きアプリを使おうとしてアイコンが動いていたり広告が降ってきたらそれだけで楽しくなっちゃって何をしていたか忘れちゃいますよね。でも絵をかき終わったときに大きな音楽とかえるさんが出てくるのは大好き!おおげさな演出がないとつまらなくて飽きちゃいますね。

あなたは6歳になりました。ママとパパだけだった世界にお友達や先生が入ってきて不安でいっぱいです。アプリで遊ぶ時も、使い方がわからなかったらママに聞きながら進めるかもしれません。説明もしっかり読みます。失敗するのは怖いもんね。

次は9歳です。もう大人たちを舐めたガキンチョです。王様です。アプリの説明なんて読みません。なんでもできるような気がして創意工夫をこらします。スリルこそが最高のスパイスさ。

12歳になりました。もう小さな大人です。友達とのメールだけじゃ物足りなくてSNSにも興味深々です。でもパパとママはすごく心配してます。子供だけで使えるアプリがあればいいのになぁ。周りと違うことが不安なのでルールや規範を守るようになります。

どんなコンテンツを作る?

上で書いたように、子供の成長は早いので「子供向け」なんてパッケージじゃとても売り出せないことがわかりますね。

届けたい相手の顔を思い浮かべながら作ることが大切なのです。

おもしろいのは6歳と12歳の子どもは慎重に遊ぶため好みが似ていて、10歳くらいの子供は怖いものなしだからもっとスリリングなものを好むということです。僕は慎重派なのでいまだに6歳児かもしれません(笑)

子どもたちの使うアプリは大げさにワクワクドキドキしないと見向きもされません。でもそれはワクワクドキドキすることが少なくなった我々大人がそんな気持ちをまた味わえるチャンスでもあるのです。

この記事を読んで「子どものUXデザイン」を手に取っていただき、子どもたちもあなたも笑顔になれるコンテンツを作るきっかけになっていただけたら幸いです。

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