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【育児日記】新生児〜3か月

息子が生まれて3か月と21日が経った。

1か月半の里帰りを経て、夫と息子との東京3人暮らしがようやく板についてきた気がする。寝てばかりだった息子は、あやすと笑うようになり、外に出れば興味深そうに周りをキョロキョロ見回している。うつ伏せだってできるようになった。

最初の1ヵ月は、本当に、大変だった。24時間近く陣痛に耐えたのち、最後の最後に緊急帝王切開という、いわゆる「フルコースお産」で出てきた息子は、最初こそ穏やかで良く寝る子だった。が、生後3週目あたりから、夜泣きはもちろん、日中も永遠と泣き続け、身体だけでなく精神的にもかなり辛かった。ポイズンやタケモトピアノをYouTubeで流しながら、真っ暗にした部屋でスクワットをし続けた日々。スワドル、お雛巻き、ホワイトノイズ、「赤ちゃんがよく寝る」と謳われているものは一通り試した。

目の前の我が子はとっても可愛い。とっても可愛いのだけど、少し緊張の糸をほどけば、自分も息子もダメになってしまうような、思い返せば綱渡りの毎日だった。振り返ってみて初めて、歩いてきた道が綱だったことに気付いたのであり、歩いている最中は綱の上にいることなんて知らなかった。

こんなに大変ならみんなもっと早く教えてよね。大きな声で、新生児を育てることって大変なんだよって。出産を経験した友達は周りにたくさんいるのに。けれど、よく考えたらその大変さを知らない人に大変などといっても、きっと1割も伝わらないだろう。だから、渦中にいる時は、経験者や同じ境遇にいる人に共感を求めるのだ。そして、過ぎた頃には忘れていく。当事者になって初めてこの仕組みを理解した。

ま、大変、大変とここまで書いたけれど、息子は現在進行形ではちゃめちゃに可愛い。新生児だった頃のあのふわふわの匂いも、両腕にすっぽりおさまる小さな身体もすでに恋しい。まだたったの3か月なのに、あの頃の息子が恋しくて、恋しくて胸がきゅっとなる。最近は自我が芽生え、甘えた声で泣く姿や私を見つけて嬉しそうに笑う顔がこの上なく愛おしい。

おむつを替え、おっぱいを与え、絵本を読み、手足で遊び、泣いたら抱っこし、寝かしつける。合間に家事をし、息子を連れて買い物に出かけ、時間ができたらお気に入りの紅茶で休憩する。この繰り返しだ。朝から晩まで仕事に奔走していた出産前に比べたら、なんとも単調で変わり映えのない日々を送っている。

そんな変わり映えのない私の傍で、息子はものすごい勢いで成長している。昨日と同じように見えても、週単位で見たら別人と言っていいほどできるようになったことが増えていて、月並みだけれど、「あっという間」。それに尽きる。

彼の成長とそれを見守る私の心情。できる限り記録しておこう。

単調な毎日のルーティンに追加。


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