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そりゃ、望遠のF2.8レンズは、高くて重くて負荷ばかりです。でもね。。。

以前のnoteでも書いているのですが、レンズの必要性について少しばかり、私の経験をもとにウンチクを書かせていただきます。
当たり前のことを図々しく書きますので、開放値F2.8が必要な方はもちろん、使いこなしている方は、読み飛ばしていただけると幸いです。
因みにですが、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMと、RF100-400mm F5.6-8 IS USMも撮影の際に使い分けていますので、F2.8の恩恵は身をもって経験しています。

EF70-200mm F2.8L IS III USMは、望遠による圧縮効果や背景をぼかして被写体を引き立てる際に大いに役に立ちます。
ミラーレス機になってEVFは、レンズの明るさに関係なく電気的に見やすい表示が可能となりました。レフ機のOVFの場合、レンズからペンタプリズムを通過した光をファインダーで確認するので、開放値が明るいレンズがピント調整で有利になります。AFも5DmarkⅣは、ファインダーでF8までが可能ですが、LVにするとF22でもAFが可能です。DPCMOSって凄いですね。
また、最新のセンサーやノイズリダクションの進歩により、高感度での撮影でも綺麗に写せるようになりました。しかもレンズの開放値は、F6.3やF8等でも十分でして、感度ISOを上げるだけと言った誤解も生まれつつあります。さすがにISOにも限界が有ります。

まずは、ボケなどの表現については、開放値がF1.4やF1.8等の単焦点で得意とされるので、望遠でのF2.8でのボケの表現とは若干、ジャンルが違うように感じます。ただし、アパレル系での撮影では、背景のボケの雰囲気も必要です。
次に、ボディの高感度については、室内で撮影した6DのISO12800だった時には、あまりのノイズの少なさに感動しました。当時は、Kiss DNのAPS-C800万画素からのステップアップでしたので、比較するのは失礼かもしれません。
まあ、それはおいといて、ボディの感度を上げる事でレンズの開放値が暗くても大丈夫と言う事は、当たっている様で外している事も有るんです。
露出の設定は、絞りとISOとSSの3要素が必要なのは、誰もがご存じの事です。
物撮りやモデルの撮影など被写体がポーズをとって静止してくれれば、SSが1/焦点距離よりも遅くて良いのですが、スポーツに関して言いますと、流し撮りは除いて1/800以上でないと被写体ブレが発生ます。
身近なところで言いますと、水族館やディズニーの夜間のパレードでしょうか。薄暗い場所での子供の撮影で、思い通りに撮影出来なかった経験の方も多いと思います。
そこで、F2.8の開放値が明るい・重い・高いレンズの出番です。重くて高くてユーザーには負荷ばかりのレンズです。
体育館や夜間のナイター照明による撮影では、ISO6400程度でSS1/800が欲しい時、どうしても明るい開放値のレンズが必要となります。贅沢を言うと、被写体との距離からISO2000辺りで控えたい事も有ります。高感度の撮影は、被写体がノイズの影響で不鮮明になる事が多いので、少ない光を短時間でたくさん取り込みたいので、開放値F2.8が威力を発揮します。また、F2.8を固定したまま、被写体ブレのギリギリまでSSを下げる事も試したりします。
メーカーが、ボディの高感度性能だけでF6.3やF8等の夜間撮影が可能であれば、RF100-300mm F2.8 L IS USMなんて製品は、発売する必要が無いんです。蛇足ですが、手が届く価格でしたら素直に欲しいのですが、100万円越えのレンズは手が出ませんし、使用する場面も少ないです。が、300㎜のF2.8って、一度は試してみたいですね。

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