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事業の当事者でもマーケティングフレームワークは難しい。その原因は学校教育でのアウトプット経験の乏しさか?

最近ずっと、とある企業のD2Cチームでマーケティング勉強会を引き受けている。実際に仕事を回しながら、それの振り返りも盛り込んで柔軟にトピックを設定しているわけだが、やはり基礎的なフレームワークはちゃんと理解し、自力で埋められるようにはなってほしいと思っている。しかし、なかなかこれが一筋縄ではいかない、のである。

(定型文)こんにちは。名古屋を中心にウェブ制作、マーケティング、商品開発、企画、釣り事業マーケターなどなんやかんややっているUtility-arts.comの大林と申します。記事の最後にリンクなどまとめておりますので良かったらそちらもご覧ください。
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フレームワーク実際に使わない説について

マーケティングの現場でSWOT分析や3C分析のようなフレームワークは実際にはあまり使われない、という話もあるが、これはあくまでも専門家として高度に情報処理できるレベルにおける話であり、マーケティングの素人がいきなりその次元で抽象と具象の高速反復移動からの言語化プレッシャーに耐えられるかというと、流石に無理があると思える。やはり一般的に考えれば担当者は基本的なフレームワーク各種を理解しておく必要があるだろう。

実際こちらも提案する時に口頭レベルで済む話ならフレームワークは無意識レベルの脳内で完成させて、それを言語化していると言えるかもしれない。私だって毎回フレームワークをいそいそとパワポで作って説明、というようなことをしているかというと、そうではない。たしかに、3C分析の内容をすでに脳内に整理済みの関係性においてわざわざ3C分析の図なんぞを作ってる場合ではない。

フレームワークを作図する時間よりも議論に時間を割いたほうが良いと考えられるレベルで同席者全員が前提を押さえた状態でやりとりできるのが望ましいし、そうあってほしいという本音はある。一人親方との意思疎通だと、割とこういう感じだったりする。

で、チーム規模でやっているプロジェクトで同様にフレームワークの共有というプロセスすっ飛ばしていこうとすると、思いっきり消化不良を起こすし、何度も同じテーマをぐるぐるしてしまうようなことになる。

しかし、私はこのチームをそのレベルに持っていきたいし、そこまで行けばこのD2Cはもっともっと展開できるはずだと信じている。どうにかならんか。

マーケティングチームを鍛えるためにフレームワーク共有はやっぱり有効だ

やっぱり、もともと受験時代から思考を鍛えまくっててメインキャリアとしてコンサルをやるようなポテンシャルを持つ人ならともかく、普通の人は基礎的な発想力、情報整理力を養う上でフレームワークを活用した実習、実務は必要だと思う。

やっぱりフレームワークを作成できることで表現できるものこそマーケティングでの共通言語だし、イチから学習する立場からしたら体系的にまとめられた理論、それによって形作られたフレームワークは避けて通れない。

難しくてよくわからない、と言われてしまう(泣)

過去事例を元にSWOT分析やSTP分析を適切に作成するというトレーニングで、慣れていれば数分で埋まるようなものも、やってもらうと実際なかなか埋まらない。教え方が悪いのだろうか、と悩んでしまうが、これ以上噛み砕きようがないというのもまた本音だ。しかしこれができるようになってもらわないとチームが次のTierに進めない。

ちなみに、当該事例においては一人ずつ関連する情報を整理して言語化する能力と、ロジカルシンキングの基礎力を鍛えるほうが先かもしれない、と思ったりしている。

会話だとある程度これができるのだが、一人で書き出すというアウトプット作業は本当に難しいようだ。

読書感想文とか調べ学習が苦手だった説

おそらくこれだろうな、と思う要素の一つである。多くの人はアウトプット慣れしていない。以前から教育畑にいる私としては、日本型教育は答えのないアウトプットを経験が不足する傾向があると思っている。

読書感想文が得意な子供はレアなのである。

おそらくその結果、要点を整理し、まとめ、アウトプットするという一連の作業が大人でもなかなかできない。むしろそれが普通なのだと思われるくらいだ。だから私のようなぽっと出コンサルタントでもレア人材枠で使ってもらえるという恩恵はあるのだが、やはり関わったからにはチームをアウトプット慣れしたチームにしたい。

いくつかの断片的なデータから意味を見出し、情報価値に変化させる能力と、それを言語化する能力を身につけるのは、ちょっとした学習では不可能なのだろうか。

難しくてわからない、と言われてしまうのはつらい。なんとか、せっかく興味を持ってもらっているのだから、理解を深めてもらえればと思う。

その辺は今後も色々試行錯誤していくことになる。

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