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流産手術のこと。やっぱり悲しい。

8週で流産を告げられた翌日、手術の予約を入れていた。

前日の15時くらいに流産を告げられて、手術の予約は、翌日朝9時。
帰宅してから、必要なものを準備したり、抗生剤を飲んだり、やるべきことをこなしていた。
夜はなんとなく寝付けなかった。
お腹に手を当てて、もう死んじゃってるのか、、明日までよろしくね。
なんか思いながら、布団の中でしんみりしていた。

朝は絶食でクリニックに到着。
子供には「健康診断だから朝ごはんは食べられないんだ」と伝えて家を出てきた。
その日の手術は私だけだったように思う。着替えたり、トイレを済ませたり、ナプキンつきのショーツを準備したり、慌ただしくしているうちに、看護師さんに呼ばれて手術室へ。
移植をした部屋だ。

もう一回エコーをして、やはり心拍がないことを確認。
血圧を測ったり、点滴を刺されたり、心の準備のないままに周りが慌ただしく動いていく。
「麻酔のお薬入れますね~、ちょっと冷たい感じとか血管痛があるかもです」と言われ、血管がじわじわしてくる。
「あぁ、確かに喉のあたりが痛いです~」と言ったことは記憶しているが、その後の記憶はない。

気づいたら、ベットに寝ていた。ちょうど私をベッドに運んでくれたあたりだったのかも。
「終わったんですか?」と聞くと
「終わりましたよ~寝ていていいですよ~」と看護師さんがいってくれた。

意識はあるけど、なんかまだ頭はふわふわしていて、しっかりとした思考は思い出せないのだけど、なんだかとにかく悲しくなってきて、涙がぽろぽろ出てきた。
涙が止まらない。
終わったことに対する安堵なのか、張り詰めていた気持ちが解けたからなのか、赤ちゃんがいなくなった事実からなのか、
分からないけど、とにかく悲しい。

数分間泣き続けてたら、点滴の様子を見に看護師さんがやってきた。
すぐに泣いている私の様子に気付いてくれて、ひざまずいて背中をさすってくれた。
そしてティッシュとゴミ袋を持ってきてくれて、とにかく背中を強く優しくさすってくれた。
よく覚えてはいないけど、
「辛かったですよね。昨日の今日ですもんね。頑張りましたね。」と優しく言ってくれた。
「今日までは頑張らなきゃって頑張ってきてくれて、頭ではわかってたけど、心はついていかないですよね。そうゆう方も多いんですよ。」
とにかく寄り添ってくれた。ありがたかった。

頭では、仕方ない、これは赤ちゃんの染色体異常だったわけで、避けようがなかった。仕方ないことだ。
ってわかってた。だから現実的を受け入れて準備を進めて、今日までやってきた。

でも心は悲しかったんだ。
1か月、軽いながらもつわりがあって、赤ちゃんと過ごした1か月だったんだ。
そりゃ悲しい。そんな気持ちに蓋をしてたのかもしれない。
悲しい。とっても悲しい。あぁ悲しい。

点滴が終わって、膣のガーゼを抜いてもらって、
水分を取れるかを確認して、トイレに行って、歩けるかを確認して、医師と話をした。

お疲れ様でした、ということ。
1週間後の診察までは、湯舟はダメ。
そして抗生剤と、子宮収縮剤を飲んでくださいとのこと。
1週間くらいは出血があるし、お腹が痛かったら市販の鎮痛剤を飲んでいいですよ。と。
あとは取り出したものを見たいですか?と聞かれて、興味があった私は見せてもらった。
「赤ちゃんは小さくて見えなかったですけど、これが絨毛っていうものですよ」と。
ふわふわとした肌色?みたいなものが水の中に浮いていた。
赤くないんですね、なんて感想を言った。
検査に出すらしい。

来週の診察で問題なければ、タイミングを見て
次の生理がくるお薬を飲んで、移植しましょう。と。

次の周期で移植をしても、成績に差はないこと先生はおっしゃっていた。
移植については保険適用でも成績に差はないので、保険でやっていきましょう、とも。

薬をもらって、外に出た。
悲しくて夫に電話して泣いた。
「このまま休んだら?」と言われたけど、家にいてもぼーっとするだけだと思ったので、会社に行った。

その日はちょっと生理痛みたいのがあって鎮痛剤を飲んだけど、
そのあとは何事もなく過ごしている。
出血は少しあるので、ナプキンをつけている。

初めての流産手術として記録しておく。
こんなことになって色々と検索したけど、流産のブログってなかなか出てこない。
私と同じような人へ、ちょっとでも参考になるとよいな、と思って残しておく。

麻酔をすれば手術は痛くないし、こわくない。
でも思った以上に心のダメージがあるかも。と伝えたい。

この世に出てこれなかったこの子のために
お正月に水子供養に行こうかな、と思う。
供養をしたら、その子は仏様の弟子になって、家族のことを空から見守ってくれるらしい。

そんなことを考えてたら、子供にもちゃんと伝えておきたくなっちゃって、夜一緒のお布団で寝るときに伝えてみた。
「実はね、ママのお腹の中に赤ちゃんがきたんだけど、まだまだすごーく小さくて、死んじゃったんだ」
と言ったら、すごくびっくりしてた。
「もう出てきたの?」と心配して聞いてくれた。
「うん、今日病院で出てきてもらったけど、小さいから分からなかった。ママ悲しいんだ」と。
「でも●●ちゃんがいてよかったよね!」と自分のことを出してきてた。
理解しているのかしてないのか分からないけれど、水子供養には一緒にいきたいと思って、伝えておきたかった。
そう、この子がいれば私は十分幸せ。

いつもより、ぎゅっと抱きしめながら眠りについた。

来週の診察で子宮が回復してるといいな。

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