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【経済って難しい】何から勉強していいか分からない人が読むべき本

どーも、タイラーです!元ミュージシャン、現在はサラリーマンとしてバリバリ活動しております!このブログは30歳になってようやく勉強しようと思い始めた元ミュージシャンの知識や経験を発信するブログです。

20代は音楽に全てをかけてきたのでかなりバカです!
賢い人は読まないでください!逆に勉強し始めた人は読みやすいかも!

と、言うわけで今回は、「父が娘に語る経済の話」と言う本を紹介していきます。



1.本の紹介

本書の内容は、どうして世界はこんなにも格差があるの?とか
私たちの生きている社会は、誰が、いつ、どのようにしてできたの?とか
お金はいつから存在するの?とか

まーそんな感じで、私たちの身近な出来事や、生活から歴史を
ひもといていく内容だったのでとても分かりやすい本でした!

難しい経済の本とか、社会の教科書とか、経済や政治を勉強したいけど
何から勉強していいのか分からないよ!って方にオススメです!

今回は、個人的に面白いな!と思った内容を2つ!
紹介していきたいと思います!

2.どうして世界には格差があるのか?

歴史から考えてみましょう!
昔々、アボリジニと言うオーストラリアの先住民がいました。

ある日、ヨーロッパから侵略者が現れ、アボリジニの植民地を
奪われて多くのアボリジニ が殺されました。

それからヨーロッパから来た侵略者はアボリジニの土地や水を
奪ってアボリジニはとても貧しい暮らしを強いられました。

この話を聞いてどう感じましたか?

何で、ヨーロッパからわざわざオーストラリ大陸まで
侵略しにくるんだろ?とか

そもそも、アボリジニがヨーロッパを略奪しようと思わなかった
のは何故?とか

ここで思考停止して、ヨーロッパの方が強くて賢いから!
アボリジニは優しくて抵抗できなかった!

そう考えてしまうのは良くないぞ!と本書では言っております。

では、格差の原因は何なんだろうか?本書の教えはこうです。

格差の原因は余剰(よじょう)である。

人類は元々、魚、肉、野菜、などを狩って生活していました!
その人類が大きく進化を遂げたのが農耕の発明でした

農耕とは、ざっくり言うと保管できる米類や穀物類を育てる
文化のことを言います。

それまで人類は、獲物がとれないと何も食べれず、その年の気候によって
食料に影響がありましたが、農耕文化ができて

食料が保管できるようになった。そう、つまり食料を余分に持つことが
出来るようになったのです。

ちなみに、通貨という概念が生まれたのも
この余剰がきっかけだったそうです

食料を保管できるようになれば、今度は食料や労働を管理する
システムや食料を守るシステムが必要になってきます。

そこで、国家や軍事が誕生しました。国家が誕生すれば権力が
誕生し、軍事が誕生すれば武器を装備できるようになります!

ヨーロッパは土地や環境の影響で、余剰を作らざるを得なかった。
そして、余剰の始まりが、国家、軍事力をあげることとなった。

一方でオーストラリアの方は、畑を耕さなくても自然の食べ物を
独り占めできる環境だった。

余剰をする必要がありませんでした。そうなると国家とか軍事の
概念すら生まれません。

そんな、ヨーロッパからの侵略者にアボリジニが敵うはずありませんよね。
こうして、アボリジニとの格差が生まれるわけです。

はい、いかがでしたでしょうか?

とてもへぇ〜って話ですよね!因みに本書でお父さんはこうも言っています。
「人間は自分が何かを持っているとそれを当たり前と感じてしまう」

お金持ちはお金を持っていて当たり前と思い、そんな君はお金持ちに腹を
たてるだろうが、君も、家や洋服やオモチャを持っていて当たり前だと思う。

だから格差は当たり前なんて思わないで、当たり前に疑問を持ち続けてね。
それが本書で1番最初に語られるお父さんのメッセージでした。

2.市場社会の誕生

私たちの生きる市場社会。そもそも市場社会って何だろか?
ざっくりですが、世の中、金でまわってるよ!って社会です。

その市場社会は一体どのようにして誕生したのか。
それは、ある3つの要素が商品になっちまったからだと本書は言っております!

一つ目は自然です。

鉄とか、石を加工して道具とか機会を作れば商品となります。
農耕文化の前は、みんなで武器を作り狩りに出て獲物をさばく為に石で包丁を

作ったりしていました。それが農耕文化が生まれ、人類が進化を遂げる中、武器や包丁や街の設備に必要な商品と変わりました。

2つ目は労働です。

言い方はアレですが、私たちも市場社会の商品の一つです
自分の時間と体力をお金と交換して給料をもらってるわけですから。

では、私たちの労働は何でお金と交換できる価値になったのか気になりませんか?
そもそも、大昔は権力者が奴隷を使って搾取していたのに

いつから労働者という価値に変わったのでしょうか。
これにも歴史があるんです!

話はまたまた、イギリスから始まります。

イギリスで土地を占領していた領主は奴隷をつかって畑を耕し
野菜や穀物を育てていました。

勿論、奴隷たちが血と涙を流して作った野菜や穀物はほとんど
領主に持って行かれます。

そんな中、造船や羅針盤の技術が発達しグローバルビジネスが
発展していきます。

イギリスで羊毛を船に積んで、中国まで行って絹と交換、さらに
日本まで行って絹を刀と交換し、さらにインドまで行き香辛料と交換

その香辛料を持ち帰りより多くの羊毛と交換。この流れをひたすら
繰り返し、身分の低い商人や、船乗りたちが稼ぎまくります!

そうなれば、領主は嫉妬しまくりです。しかし、領主も稼ぎたいので
商人や船乗りと手を組むことを考えます。

そして領主は国家や軍の力を借りて恐ろしい計画を立てます。
これまで領主がつかってきた奴隷たちを追っ払って

野菜や穀物ではなく、羊を育てようと。奴隷たちの住む家や、
野菜を育てていた土地からとにかく奴隷を追っ払いました。

もし、あなたが同じ立場ならどんな行動を起こしますか?
ある日、自分の住む家、食料、全部奪われた状態です。

そうなると隣町にでも行って、時間と体力を売って何でもしますから
働かせてくださいって泣きつきますよね?

そうです。労働が商品になるきっかけっとなったのです。
後に、産業革命が起きて街にバンバン工場が出来た頃に

この追い出された大量の奴隷たちが労働者として工場で
働くこととなるのです。ここで労働が商品となったわけです。

3つ目は土地です。

先ほど、領主が奴隷を追い出した話をしましたが、実はこのタイミングで
土地も商品となりました。

流れとしては、領主が奴隷を追い出し羊を飼う→領主は羊を飼うのが面倒と思う→
追っ払った一部の奴隷たちに面倒見させる→羊が売れたら土地代として金をもらう

そうして土地も商品となりました。ちゃんちゃん

この、3要素がきっかけとなり市場社会は誕生しましたが
奴隷じゃなくて労働者として扱われて金も貰えるし市場社会って最高じゃん!!

と思いますよね?いや、確かに奴隷という概念は消えたかもしれません。
1日中監視されてムチに打たれ自分のタイミングで休憩もできない。

それに比べたら自由になったのかもしれない。しかし、羊を育てていた農民は
土地代を払うべく1日中働かなければなりません。

工場で働いている労働者もいつ首を切られるかわからないので息苦しい工場で
14時間労働することも当たり前だった。そこには10歳の少年もいた。

町は富を得て豊かになり奴隷も自由になった反面、とても耐え難い苦痛も
存在していましたと。

人類は豊かになろうと進化してきましたが、あなたはこの話を聞いて
どう感じましたか?

経済と聞くと難しくて自分とはほど遠いものだと考えがちですが
本書を読んで感じたのは、経済とは私たちの欲求そのものだなと。

もっと幸せになりたいし、いいもの食べたいし、モテたいし、いい暮らししたいし
そんな欲求を追求し続けた結果、私たちの今の生活があるわけです。

難しい専門用語とか、数字とか、いろんな細かい知識は置いといて
とりあえず、経済の本質を理解するくらいでいいんじゃないですか!

はい、というわけで難しい経済を何から勉強していいかわからない方は
ぜひ、本書を読んでみてください!さよなら