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悪魔のささやき

新しい会社で働き始めた。
職場の雰囲気は悪くない。8名程の部署だったが、
人間的に変わった人は居たが、仕事に影響しそうな異常な人は居なかった。

職場イメージです。

有休も前職で社会人経験がそれなりにあったため、フルに支給してくれた。
あまり使えなかったけど・・・

3週間くらい経過した時に、歓迎会を開催してくれた。
その席には、ワシの部署と関係のある部署の方々も参加してくれた。
20人くらい居たと思う。
その中に、ワシの勤務事務所の隣部屋で仕事をしている方々も居た。
社内のメール関連(紙媒体・小荷物など)を管理・集配する部署であった。
雇用形態が若干違う方々(今で言う、契約社員的な感じ)であったが、
隣同士といふ事もアリ、よく顔を合わせて挨拶などもしている仲であった。
年齢はワシより一回り以上の方々であったが、明るく仕事をされていた。
その中に

この人に似ていた人

石〇三郎さんに似た方が居て、話しかけてきた。明らかに酔っていた。
以下、その時の会話(遠い昔の記憶なので若干言葉が違うかもしれない)
石:『ぷくちゃんよ~、趣味なんかあんの?』
ぷ:『スキーやってます』
石:『ほう、そうか!!オレはやらないけど他は?』
ぷ:『ゴルフを付き合い程度に・・・くらいですか?』
石:『あっちの方はどう?』

昔々、こういう合図があったのです

ぷ:『そっちは・・・彼女いるんですよ(現妻)』
石:『そうなんかぁ~ ギャンブルやらないのか?オレ馬好きなんだよ』

イメージです

とか言われてしばらくすると・・・・
『麻雀はどうなんだ?出来るの?』
と聞かれて、返事に困っていると
『おっ、出来そうだな!!今度やろうよ!!ちょうど1人居なかったんだ』
と、その場では話を合わせながら酒席は続いた。
まぁ~、”社交辞令みたいなものだろう”と思っていたが・・・
翌日の昼、
『ぷくちゃん、昨日の話覚えてる?今日、仕事何時に終わる?』
と、コソコソ聞いてきた。
この方は、普段車で都内関連会社へメール・小荷物等を配送している、
ドライバー業務が主なので、あまりワシの勤務部屋へ入ってこないのだが、
麻雀したさに入ってきたのだ。
『もう、他2人には声かけていて、ぷくちゃんの返事次第なんだけど』
もうこうなると断れない雰囲気に・・・・

”昨日、迷わず出来ませんと言えば良かったかなぁ~”

と思いつつも、これも社内関係の構築と思いOKをした。
が、これが大きな間違いだったのだ。
てっきり八重洲あたりの雀荘を使うのかと思えば、田町まで行くことに。
メンバーは、物流関係の協力会社の方々だったのだ。
ワシも電話ではよく話をしていた管理職のOさんとその部下のKさん。
『やっとお逢い出来ました!!こんな形でとは思いませんでしたが』
と言われ、Kさんを紹介された。
当然、お気持ちが動く麻雀であった。
新宿で打っていたルールとほぼ同じで、一発・裏のお気持ちがソフトで、
赤牌は入れていなかった。

単なるサイコロの画です

この麻雀が、今後の社内での振る舞いが、大きく変わるキッカケになるとは
この時は思ってもいなかったのである。

ちなみに、この日ワシはソコソコのお気持ちを三人から頂けた。
『誰だ、こんなヤツ連れて来たのは!!ぷくさんの独り勝ちじゃん』
とKさんが石さんに冗談半分で怒っていた・笑

お気持ちのイメージです。

この日から、このお方たちとは仲良くする日々が続いたのであった。

ぷくぷく

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