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ファイナルファンタジックスーパーノーフラット

夜が行き渡る
10月の風は強い

夏が過ぎて季節は駆け足で流れていく

乾燥に背押された人差し指の切り傷の再生がやけに遅い

たやすく忘れものばかりして、思い出すときの距離感は、それを覚えたときより遥か遠く

なにからなにまで透明になって、いずれなかったことになるんだろうな


時間に奪われた言葉の取り戻し方をたまに朝まで考えてみる

目の前で聞いていたはずなのに記憶されちゃいない大切なはずの言葉たち

憂鬱の手放し方だけは教わらなかった

だれかの期待が自分の予想とすれ違った手触りをまた夜まで考えてみる

最後まで読めなかった小説
エンドロールだけ憶えてる映画

なにからなにまで伝わらなくたって、繋がることはできるんだろうな

眠いからまた明日考えてみるけど
なにからなにまで知らなくたって
どうにかしてやれんだろうな


忘れたらまた聞くし、また言うよ

今度はちゃんと費やしてみる

サポートが溜まったらあたらしいテレビ買います