見出し画像

26:他人との違いを楽しむ

毎日更新したいと思いつつも、全く続かない。

自分の生活の中に記事にするだけの話題を見つけられないのが原因だ。いや、話題はきっとたくさん転がってる。それを話題として捉えきれていない感度の低さが問題なのかも。日常を言語化して表現する能力も低い。

やっぱり、低いのであれば、問題があるのであれば、そこは鍛えていきたいところ。「毎日」は難しくても「毎週」くらいは頑張ってみたい。

そんな気持ちで昨日のことを思い出してみると、頭に浮かぶのは「彼氏とのケンカ」だなぁ。すっごく悲しい気持ちになる。だけど、そのことを整理してみよう。


先週どこにもお出かけできずに不機嫌になった幼稚な私。それを見ていた彼が色々と調べてくれて「来週は〇〇に△△しに行こう」と言ってくれた。その時点で「機嫌取りのために旅行するなら行かなくて良い」とか意地を張っていた。

そして昨日が当日。文句を言っておきながら「どこに行くのかな」と浮かれていた。すると、彼が「行こうと思ってたところ、予約でいっぱいになってる」と一言。それは仕方ないし、誰も悪くない。行くかどうか曖昧だったのに予約も取れるわけがない。彼は何も悪くない。

にも関わらず、私のテンションは下がっていった。

このあとが最悪で、ほかのお出かけ案を考えてくれるのに私は「え〜」「もう行かない」「今日は出ない」の連発。生理中であることも手伝って、不機嫌度マックスに。こうなると自分でも止められない。生理の時って本当に何で全てのことにすぐ腹が立つんだろう。そんなことを思っていても、言い訳がましくて彼に伝えられなかった。 

結局、いじけてしまった私。そのまま寝てしまった。何というワガママなやつ。ぱっと目がさめると、お昼を過ぎてた。「せっかく早起きしたのに」という気持ちが生まれて、さらにイライラが募る。しかも、洗濯物を干してくれていない。洗濯終わってから3時間は経っている。私の機嫌とる前に、どんどん先へ先へ行動してくれればいいのに。そうすれば、仕方なく動き始められるのに。いつも「一緒にしようよ」って言うだけで、先になにかをしてくれたことってないじゃん。どんどん怒りが膨らんでいく。自分の思考で自分の怒りを大きくしている感じ。

音がしそうな勢いで布団から起き上がり、ドスドス歩き洗濯機の元へ。洗濯物を取り出し、干す。それに気づいた彼が「一緒にするよ」と声をかけてきてくれたのに「ひとりでする」と答える。どれだけ意地を張れば気がすむのだろうか。そのまま、いつもなら一緒に入るお風呂にも一人で入った。もし今彼がお風呂に入ってきたら追い出そう。そんなことを思いながら。

彼は途中では入ってこなかった。私が出ると、何も言わずに服を脱いでお風呂に入って行った。私はいつも通りスキンケアをして、また部屋着になって、ソファで携帯をいじっていた。

彼がお風呂から出てきた。髪を乾かした。ソファの私の元へ。「今日は〇〇じゃなくて、□□にイルミネーション見に行こ」と言ってくれた。私の答えは「行かない。今日はどこにも行かないことに決まったの」何とも幼稚な答え。今考えると、だけど。「決まってないでしょ。行こう」と優しく声をかけてくれる彼。

その時、ふと最近読んだ『妻は他人』のことが頭をよぎった。さわぐちけいすけさんと奥さんの在り方に憧れて全巻持っている。それなのに私は彼に歩み寄る努力や考えていることを知るための会話を怠っている。これは話をするチャンス!そう思えた。

「いっつもあなたは、ーーしよって言うだけで、先に動いてくれないよね」と一番気になっていることを伝えた。すると彼は「でも君がまだしたくないって言ってる時に先に動くと、それはそれで嫌な気持ちになるんじゃない?俺も色々考えているんだけどな」と途切れながら言ってくれた。そうやって探られるのが嫌な気持ちになるときだってあるなぁ。ちょっとくらい強引に引っ張ってくれたっていいのに。そんな気持ちを伝えてみた。返ってくるのは「君のことを考えて」「君の気持ちが」そんなことばかりだった。彼は、いつも私に合わせようとしてくれる。我慢してるんじゃないか。このままだと疲れないか。いつも不安になる1番のポイントだった。

この際、聞いちゃえ!!「あなたは、いつも合わせようとしてくれるけど、それじゃよく分からない。何考えてるかが全然分からない。私はすぐ機嫌悪くなるし、わがままばかり言うし疲れるでしょ。言いたいこと全部言って欲しい」彼の目線が下がる。口元が悲しそう。泣いちゃうのかな。

「俺は合わせてるつもりはないし、君に不満ないよ。もし今、つもりに積もってるものがあるなら、たくさん言ってると思うけど、全然出てこない。だから本当にわがままとか思ってないし、嫌にもなってない」「昔も、よく分からないって言われた」

そうやって言葉を整理しながら話してくれた。「話してくれた」という事実が私を安心させた。これまで会話が足りなかったんだな。そう感じさせられた。しかも、彼の言葉を聞こうとする気持ちが足りなかった。

私と彼は違う。当たり前のこと。だけど毎日一緒にいるせいで、同じように気持ちを伝えられたり、同じように考えたり、、そんな風になっていると勘違いしてた。

私は、些細なことで腹が立つし、それを伝えずにはいられない。一つ一つ解決していきたいから、何となくにしたまま次には進めない。

彼は、少しのことに対して「何も思っていない」我慢しているとかではなく、本当に何も感じていない。気にも留めない。だから、私と話が食い違う時がたくさんある。

そもそも2人が感じていることのスタートラインが違った。私が「我慢して言ってないだけ」と思っていたことは、彼は「そもそも何も思っていない」状態だった。しかも、気持ちの伝え方だって違う。私は言葉で伝えられるけど、彼はきっと言葉にするのが苦手だ。だから、言い争いになんてなるわけがない。一緒に暮らしているからと言って、同じ物事に対して感じ方、受け取り方は同じになるわけがない。これまで何十年も別の人生を歩んできたんだから。今回、はじめて分かった。

「他人だから違うのは当たり前。その違いを楽しむ」さわぐちけいすけさんの言葉の本当の意味が少し見えたような気がした。そんな生き方を私もしていきたい。彼とゆっくり話をして、彼の考え方、感じ方をもっと知りたい。そんなことを学んだ出来事だった。

拙い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございます。 表現力、発信力の向上のためnoteに取り組んでおります。 これからも、よろしくお願いいたします。