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東北・みやぎ復興マラソン2023

2023年11月5日に開催された東北・みやぎ復興マラソンに参加し、フルマラソンの自己ベストを更新できました(4時間24分23秒)。レースまでのこと、当日のことを書きます。

これまでのフルマラソン

これまでに出走した大会は、

  • 横浜マラソン (2022年10月):4時間58分17秒

  • 板橋Cityマラソン (2023年3月):4時間48分45秒

の2回です。どちらも、サブ4.5 (4時間30分切り)を目標にしていたので、目標未達でした。ハーフだと2時間は切れるので、妥当な目標だと思っていましたが、フルマラソンは思うようにはいきませんでした。

準備(~2週間前まで)

最近は、月間120km程度をノルマにしています。フルマラソン前は、1か月前の30km走、そこから徐々に負荷を減らしていくオーソドックスな準備をしています。2週間前、ソツケン(岩本式ビルドアップ)はサブ4ターゲットのペース設定でもクリアできたりして、ひょっとしてサブ4も行けちゃう?と思うくらい絶好調でした。あとはテーパリングで徐々に負荷を減らしていくだけ、と思っていたところでした。

直前での暗雲と絶望

レースプラン(後述)への対策として、そこからは、ひたすら「5分40~50秒/kmで、楽に走る」練習だけをやりました。自分にとって負荷が高い練習ではありません。しかし、ここから、説明がつかない事態が、悪い方向と良い方向に、2つ起こることになります。
1週間前は、前述のペース走を10km実施。問題無くこなします。しかし、足腰に痛みが残り、生活していてもずっと抜けません。不安を感じながらも、その後も同じペース走はこなせます。しかし、毎回、足腰に痛みを感じて終わります。大会2日前、最後に同じペースで5km走を実施。この道中、腰に激しい痛みを感じましたが、予定のメニューはこなさないと終われない性分なので、大会前にも関わらず最後までやったのが大失敗でした。そこからは、歩いても、じっとしていても、腰だけでなく腿・ふくらはぎなどあらゆる下半身が痛い状態。不安の中で時間がすぎて行きました。大会前日、宮城県への移動日。行って走れないと交通費もばかにならないので、行くかやめるか決断の日です。判断の方法として選んだのは、「隣駅・小田急相模原のたこ焼き屋さん(ザ・たこ)まで買いに行くウォーキング(往復約4km)」でした。結果は、もう歩いていても痛くて、帰ったらホテルにキャンセルの連絡をしよう、全額かかるけどしょうがない、と心の中で決めました。

ザ・たこ のたこ焼き(10個400円)

帰り着き、たこ焼きを買ってきたと伝えた家族の前で、「あ、仙台行くのやめる、残念だけど」と、のどの所まで出かかってましたが、その一言を言う踏ん切りがつかず…。やっぱり、今日は決められない。行って当日だめなら観光でもするか。それも出来ないぐらい痛ければホテルで全日本大学駅伝でも一人で観てるか。と、ひとまず出発はすることにしました。MGCの川内優輝選手の力走に感動したので、前日夜はカレーと決めてました。最近少食なのですが、やっぱり川内選手にあやかり大盛に。また、テーピングはやったことないのですが、藁にもすがる思いでステップスポーツ仙台店で購入。腰と太腿に施します。

奇跡?

当日朝。会場に向かいますが、まだ微妙な状態。10kmぐらいまでは仙石線沿いなので、ここまでにリタイアすれば電車で帰れるなとか考えて、スタートはすることにしました。やはり大勢のランナーに囲まれると、完走したい、という気持ちが芽生えてきます。そして、スタート!序盤は走れています。足腰の違和感は多少あるものの、これはひょっとして奇跡が起きたのでは?

スタート地点は、楽天本拠地球場の近く

レースプラン

今回、考えていたレースプランは、序盤は6分/kmを切るペースで行けるところまで行く、きつくなったらその貯金を使って走りきる、です。サブ4.5の平均ペースは6分20秒/kmなので、貯金は作れます。そのため、6分より少し速いペースで楽に走る練習をひたすらしていました。結果的に、このプランはうまく行きました。30kmまでは、貯金を作れました。(この大会はエイドが素晴らしく、PB狙っていた自分は泣く泣く我慢しながらやりすごしていたのですが、28km手前の牛タンだけは我慢できず、そこだけ貯金を少し吐き出してしまいましたが)

完走

30km以降は、多聞に漏れず苦しい時間。貯金を吐き出して行きますが、歩かず我慢し、7分を超えたラップがなかったのは今大会が初めてです。ただ、このペースが限界だったかと言うとそうでもなく、レースプランが頭にあったので、ペースを維持しようという根性が少し足りませんでした。30km以降は根性論、で、間違ってないと思います。この大会はボランティアの方々の声援が素晴らしく、ラスト3kmは特に心に沁みます。「走ってくれてありがとう」の声は、うれしすぎました。それはこちらが伝えたい感謝です。そして、自己ベスト 4時間24分23秒で完走できました!

さらに嬉しいことが

この大会はエイドが素晴らしく、宮城県や近隣の美味しいものであふれていした(https://fukko-marathon.jp/runner/course/aidstation.html)。ただ、自分は自己ベストのため、美味しそうなものを横目に我慢しながら走ってました…(牛タンだけは我慢できず)。ただ、ゴール後にふるまわれたフカヒレスープの美味しさは、本当に沁みました。

そして、思いがけないご褒美。私がゴールした時間帯には、あいおいニッセイのブースに川内優輝選手がいらっしゃって、写真を撮って頂くことが出来ました!(※スタッフの方に掲載許可頂いてます) 昨晩大盛りカレーを食べたことで自己ベスト更新できたました!とご本人にお話し出来るとは、夢にも思わず。「スタミナつきますよね!」と返して頂き、この大会でも招待選手として2位と10分ぐらい差をつける独走(2時間11分台)で優勝されたスタミナ源を、身をもって体感できました!

科学では説明がつかないこと

人間の体も、(きわめて複雑ではあるものの)物理法則に基づいて存在している以上、一週間とか続いたひどい痛みや炎症が、レースがスタートしたらピタっと止むということは無いと思うんです。こうなると、痛みも自覚症状である以上、大会を前にした精神状態が発現させたものだったんじゃないかと思わないと説明つかないんですが、そんなことは無い、確かに物理的に痛んでいたと自分では信じています。人にはこういうことが稀に起こるから、科学的でないことも信じてしまうことがあるのかもしれませんね…。

さがみはrun

最後に。2023年に相模原で開催された東日本駅伝94位の実績を誇る(笑)、さがみはrunというチームのユニフォームで参加しましたが、お一人の方から声をかけて頂きました!隣の市(八王子)ですよ!ってことで。全国のランナーが集う大会では、地元アピールの格好をしていると、近くの方から声をかけて頂けるきっかけになるし良いかも!と気づけました。

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