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【詩】季節

流星群の
足音がする
星の最期は
眩しいけれど
やり直したい
こともあるはず
言えないことば
夜に流れる


ひと雨ごとに
寒くなるころ
記憶は更に
雄弁になる
ぼくは枯葉の
舞う夢の中
言えないことば
また増えてゆく


覚悟ないまま
雪は降るから
季節の跡も
塗りつぶされる
きみの面影
探してみても
言えないことば
街に溢れる


ぼくは季節に
取り残されて
時のながれも
まやかしのよう
綴られた詩は
時にうつろう
言えないことば
置き去りにして

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