ふるいはさみ

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ふるいはさみ

散文と韻文を書いています。 https://bsky.app/profile/furuihasami.bsky.social

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  • 過去作品まとめ

    SNSなどで発表した過去作品をまとめています。

  • 散文集

    文字どおり、散文をまとめたものです。

最近の記事

昨年春に改名した時、Twitterのアカウントは作り替えたけどnoteはアカウント名を変更して引き継いだ。 次改名する時はどうするんだろうな。ということを考えていた。改名したい症候群の兆しなのか、いろいろ手放したくなってきている。

    • ここしばらく目が痛かったり痒かったりで充血したり瞼が腫れたりしていたので、昨日眼科を受診しました。目薬と軟膏を処方されて、今日はかなり落ち着いてきました。 目から溢れた目薬が頬を流れてゆく時の感覚が好きです。なぜか優しい気持ちになるという。

      • 【詩】目薬

        きみの歌が 鳴りやんで ぼくたちの 長かった冬が 終わったんだ 多分それは あらかじめ 決まっていた でも 今もぼくは 濾した奇跡を 信じている 星になれない ぼくたちは それでも 夜空の一部に なれるから ふたたび 一筆書きのような きみの歌が ぼくに 目薬のように 沁みますように

        • 春の夜の徒然

          あれだけ積もっていた雪が消えてゆく。冬を失ってぼくはぼく自身の変化に時々ついて行けなくなる。 ことばがなにも浮かんでこない時間が増えている。その結果なにかを書く機会が減っている。昨年の今頃は毎日散文と七ならべを書いていたと思うとずいぶんな変化だと思う。ただ、ぼくとしてはこれは良い傾向だと感じている。最終的にはことばを手放したいと思っているからだ。ことばも、思考も手放したい。 なにかを表現したいという感情は変わらずにある。いろいろ試したことはあるけれどぼくには言語表現しかな

        昨年春に改名した時、Twitterのアカウントは作り替えたけどnoteはアカウント名を変更して引き継いだ。 次改名する時はどうするんだろうな。ということを考えていた。改名したい症候群の兆しなのか、いろいろ手放したくなってきている。

        • ここしばらく目が痛かったり痒かったりで充血したり瞼が腫れたりしていたので、昨日眼科を受診しました。目薬と軟膏を処方されて、今日はかなり落ち着いてきました。 目から溢れた目薬が頬を流れてゆく時の感覚が好きです。なぜか優しい気持ちになるという。

        • 【詩】目薬

        • 春の夜の徒然

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        • 過去作品まとめ
          51本
        • 散文集
          7本

        記事

          ご縁があればまたどこかで会える。だとすると二度と会えないひとはご縁がないということになるが、本当にそうなのだろうか。ご縁ってなんだろう。

          ご縁があればまたどこかで会える。だとすると二度と会えないひとはご縁がないということになるが、本当にそうなのだろうか。ご縁ってなんだろう。

          筒香おかえり(七ならべ)

          つらいきせつも つとめてわらう ごうじょうなほど うたれづよくて おちたてんしは かこににがして えいゆうはいま りそうのかおに 正式発表を受けて取り急ぎ書いてBlueskyにあげたものですが、もう少しなんとかならなかったものか。無理やりにもほどがある。と反省。

          筒香おかえり(七ならべ)

          短歌 2024年4月前半

          BlueSkyやXで書いたものをまとめました。 ウソをつく余裕ないまま春の日は大きなウソで成り立っている あたらしい靴は固まりやすくって春を発動させる沈黙 ビル風の寒さは色が違うからぼくのことばはうたになれない 週末の夜を見送る階段がブルーノートを奏ではじめる この街のどこかできみとすれ違うお互い顔を知らないままで 夕暮れの駅前通りの先に居る太陽もいま帰路につきます 犬派でも猫派でもないひとだから泣きたいときに泣けるのだろう ことばだけ優しくしても無差別に春風

          短歌 2024年4月前半

          散文集 2024年3月

          各SNSで書いた散文をまとめました。 東京ドームの愛称がビッグエッグだったことをふと思い出して、たまごの殻を内側から見てみたいと考えていた。自我がもしたまごの中にあって、ぼくたちが経験しているこの世界が殻の内側に映し出された映像なのだとしたら。人生という巨人戦を終えたあと恐ろしく大きな世界を見ることだろう。 (2024年3月1日) 誰かとの距離。みなさんが今いらっしゃる場所が北海道網走市とどれだけ離れているのか。いや、そんなことよりもこころの距離が大切に思う。こころが近け

          散文集 2024年3月

          今月に入ってからいろいろと新しい試みに挑戦している。ひとつは散文。今まではX(Twitter)に合わせて140字を意識していたけど、もう少し短く、2文程度に収まるよう心がけている。 もう一つはベイスターズ短歌。まだ2首しか書いてないけど。今シーズンの楽しみにできれば。

          今月に入ってからいろいろと新しい試みに挑戦している。ひとつは散文。今まではX(Twitter)に合わせて140字を意識していたけど、もう少し短く、2文程度に収まるよう心がけている。 もう一つはベイスターズ短歌。まだ2首しか書いてないけど。今シーズンの楽しみにできれば。

          本を作ることにはこれまで全く興味がなかったのに、今日ふと思い立って、どれくらいの費用がかかるのだろうと検索していた。 他はともかく、二の字は印刷されたかたちで見てみたい気もする。多分やらないけれど。

          本を作ることにはこれまで全く興味がなかったのに、今日ふと思い立って、どれくらいの費用がかかるのだろうと検索していた。 他はともかく、二の字は印刷されたかたちで見てみたい気もする。多分やらないけれど。

          2024年3月の二の字

          二の字とは文字数を揃えた(基本同字数)二行詩で

 雪の朝二の字二の字の下駄のあと

の名句から、勝手にそう名付けています。 からっぽの部屋を立ち去るとき 三月のすべては微睡みだと知る (2024年3月1日) ぼくたちは春を迷うように 北のはずれのまっすぐな道 (2024年3月2日) 飛行機が降りてこない滑走路の端で スタートライン引き直して空を見る (2024年3月3日) 無力で優しい三月の空気は 何かを忘れさせようとする (2024年3月3日) 今年の春もぼくは

          2024年3月の二の字

          2024年3月の七ならべ

          ※ここでは、七音のフレーズのみで構成された詩形式を「七ならべ」と呼んでいます。
XやBlueskyにあげたものをまとめました。 互いのきもち 知っていたのに ぼくらは一歩 踏み出せなくて 三十五年 経ってしまった きみには孫が いるらしいけど ぼくの中には あの賑やかな 眩しい夏を 駆け抜けていた きみがいるから はじまりがなく おわりもなくて ふたりはそれで いいと思うよ (2024年3月2日) 世界すべての ありとあらゆる 嘆きがここに 集められると 言われてるけど

          2024年3月の七ならべ

          短歌 2024年3月後半

          バタバタしていた割には結構書いていたみたいです。 迷路から抜け出た時は嬉しさも寂しさもあり春の青空 星に問うぼくの居場所はどこですか最終電車の音が聞こえる 時間だけ過ぎ去ってゆく窓を見る月が細くてきみにあいたい 三月の嵐が壊したいものにぼくのあしたは含まれますか まどろみはすぐに逃げ出すてのひらを上に向けても下に向けても 液体になるのも悪いことじゃない微笑むように雪がほどける 飲み過ぎて朦朧とした空の下一面に咲くぼくの足跡 この海のむこうで同じ星をみる同じ想い

          短歌 2024年3月後半

          ふるいはさみ、網走市民やめるってよ

          ふるいはさみ、網走市民やめるってよ

          飲んだ帰り道、即興で書いてみた

          よるのさかをのぼる まっくらで こころもとない ぼくのあしといしき まっくらなへやに たどりつくまで ぼくはぼくでいようと おもった かんがえるって どういうことだろう カンガルーに にてる ぼくはだれかの まねをして いきてきただろうか ぼくのみちは まっくらで すべてのものが あるようにおもえる ✳︎飲んだあとタクシーがつかまらなかったので、適当にことばを遊ばせながら小一時間歩いていました。

          飲んだ帰り道、即興で書いてみた

          【詩】天に続く道

          迷うことを 忘れていた 天に続く道を 繰り返し 逆走して それでも 地獄にすら 辿り着けずに いたずらに 人生を浪費して ぼくは 迷うことを 忘れていた 方位磁針が そこに居ることを 忘れていた まっすぐな道は 迷えないから さみしいのだ

          【詩】天に続く道