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ぴえん

 唐突でいまさらだけど「ぴえん」という語が好きだ。好きというか、なんとも言えない懐かしいような感覚を覚える。この語が流行してから数年、その感覚の正体をつかみきれなかった。


 ぴえんが表現する悲しみには恨みや憎しみのような感情が混じっている割合が少ないように思う。シンプルに、他者のせいにはできない悲しみを言い表しているような感覚がある。つまり、納得した上での悲しみだ。だから共感がしやすいのかもしれない。


 このような解釈が実際正しいかはわからない。でも、悲しみの純度が共感の得やすさに影響を与えている可能性はあると考えている。そのことに気づくことができただけでもぴえんには感謝している。

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