見出し画像

春光

【チェンマイ俳句毎日】2024年3月27日

春光の旅の途中の綿毛かな


今の季節、様々な綿毛が空気中を漂っている。一番目立つのはパンヤの綿だ。以前、ここで紅棉花という花を紹介したことがあったが、それと同じ植物で、樹木に垂れ下がる長い鞘から綿が採れる。以前はたくさん集めて枕や布団に詰めていたようだ。もっと大昔には、糸を紡いで布にしていたという。コットンに比べて繊維が短いため、紡ぐのが大変で作られなくなったそうだが、いつかその布に触れてみたい。

空気を漂う綿毛は、ひとかたまりが5センチほどあり、それがいくつも固まって動くのでけっこう目立つ。車道を走っていて、白い綿のかたまりがふわりふわりと漂っているのを見ると、なぜだか懐かしいような気持ちになる。

(写真は違う植物の綿毛です)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?