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天気予報と私の未来

私が描いた夢の地図が
言葉という暴力によって
ビリビリに破かれたしまった

これから私は
何をすればいいのだろう

頭には何も浮かばない

ただ小さくなった地図のカケラを
手のひらに集めて
部屋の片隅で
泣くことしかできない

あまりにも無力な自分

「希望を持ちなさい」と 
人は言うけど
こんな状況なのに
希望なんて持てるわけない

昔、ある人が言っていた言葉が
よみがえってきた
「希望は持つものではなく
  湧いてくるものだ」と
 
涙をタオルで拭いて
ティッシュで鼻をかむ

何気なく窓の外に目をやると
さっきまで一面灰色だった空が
青とモコモコの白に変わっていた

天気予報は雨のはずだったけど
たまにハズレることもある

もしかしたら
今は心の中が深い闇しかなくて
未来もずっとその闇が続くとしか
思えないとしても
それも天気予報と一緒で
ハズレるかもしれない

そう思ったら
肩の力が少し抜けた

とりあえず今は
ゆっくり休もう

そしてパワーが回復できたら
ゆっくりでいいから一歩ずつ
自分なりの道を進んで行こう

そうしているうちに
暗闇の中に微かな光が
見えてくるかもしれない

たとえ途中で
何も変わっていないように
思う日が続いたとしても
とりあえず進んでみる

時には立ち止まってしまう日があっても
次の日にまた進み出せばいい

やがて未来の新しい扉が
目の前に現れるかもしれないから

そして、その扉の向こうには
温かい人たちに囲まれて
穏やかに笑っている
自分がそこにいる

片手には新しく作り直した
夢の地図をしっかり持って

私は窓を開け空に向かって
何度か深呼吸をした

胸の中の痛みと闇を吐き出して
澄み切った空気を吸う
それを繰り返すことで
少しでも心の汚れが薄れていくように

遠くの方でウグイスの声が
微かに聞こえてきた
のんきな歌声

私はキッキンに立ち
この前買った
チョットだけ贅沢なコーヒーを
丁寧に淹れた

そしてモコモコ雲を見ながら
部屋に漂う甘いコーヒーの香りと
少し苦めの味をゆっくり味わった

これから進む未来が
私の望む方向に
向かって行きますようにと
願いながら


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