朝、鳩の歌声で目が覚める

久しぶりにあなたの夢を見た
桜の花が舞う近くの公園で
髪にピンクの花びらを乗せたまま
優しく笑っていた

そして「やっと一緒になれるね」って
私に手を差し伸べてくれた

心地いい朝
スマホの時計は5時55分
もう一度目を閉じる

あなたと会えなくなって
もう1年半
季節だけが私の前を
次々と流れて行った

スマホに登録された
あなたの電話番号

ボタンを押せば
あなたの声が聞けるのに
ボタンに触れずに
あなたの名前を
ただ見つめるだけ

そんな事を
もう何度も繰り返してきた

ベッドから見える
カーテン越しの青い空
浅いため息

ひと時だけ一緒に過ごして
お互い違う場所へ去っていくご縁と
また再会できて繋がるご縁があると
何処かで聞いた事がある

夏の終わりの青い空に
そっとお祈りをする

この夢が本当になりますように