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映画を観る #1

映画素人による映画感想文、ゆるりとはじめます。どうかお手柔らかにお願いします。

(そんな下書きを1年以上前に溜めていたので、明日仕事お休みで夜更かししている間に投稿してみます。)

ギヨーム・ブラック


1.『女っ気なし』|2013

はじめて観たフランス映画だったと思う(なんと良き出会い!)。

ギヨーム・ブラックの劇場デビュー作。私がヴァカンス映画というジャンルを知った映画でもある。ヴァンサン・マケーニュ演じるシルヴァンのひと夏。いちご、クリーム、砂糖のあのシーンは誰が何と言おうとも映画だし、人ってこんなに愛すべき存在なのかと胸がほっと温まる。

フランス映画あるあるだけれど結局何も起こらず、ヴァカンスってそんなもんなんだよな、と、自分自身の夏休みや学生時代という「ヴァカンス」を思い出し、心が少し痛くなる。その痛みが心地よい。

ヘッダーのいちごは女っ気なしを思い出しながら接写リングでいちごに接近して撮った写真。


2.『みんなのヴァカンス』|2022

ギヨーム・ブラック監督の最新作。
もう初めから終わりまでずっと多幸感に満ちている。
『女っ気なし』同様、なんだか冴えない男性キャラクターたちが本当に愛おしくてたまらない。

何が笑えるっていう、これというものが明らかにあるわけではないけれど、ただその愛おしいキャラクターがフレーム内に現れるだけで面白い。坂道を自転車を漕ぎながらフレームインしてくるシーンを観ただけで笑った。

なんと言ってもニナちゃん。口元が緩むかわいさ。監督の実娘ということ。

ポスターのイメージも本当に可愛くて好き。この作品を劇場に観に行った時にいただいたポスターが『女っ気なし』のデザインで嬉しかったのだよなあ。

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