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種のこと。

 久しぶりに書いています。
これからなるべく定期的に書きたいと思ってます。

実家から出て一年。
新しい地での暮らしにも慣れてきてます。
今年で畑も二年目。秋にまいた麦の種は順調に発芽して、この間は麦踏してきました。おかげさまでいい感じに育ってくれています。

さて、今回は種の話。
この季節になると、夏野菜やゆっくり育つ秋野菜を植えるため、自分で種取しない品種や、できない品種の種を選んで買う季節です。
 いろんな種会社さんのサイトやカタログを見ます。
僕が大切にしているのは
①登録品種はなるべく避ける
②農薬処理しているものは基本買わない、というところです。

登録品種、とはなにか、
これは国の法律が絡んできます。
2022年に改正された種苗法改正案の時により差別化された種のこと。
今出回っている野菜の種は基本的にいろんな種苗会社がその品種のよいところ、例えばより甘みを上げよう、とか皮を柔らかくしよう、とかを突然変異や同じ部類の品種との交雑、遺伝子の組み換えによってうまくコントロールして一つの品種を作り上げて、その品種の種として売っています。
そうやって作った品種の権利を会社や国や農協が守るために改正された法律が今の種苗法です。要するに特許みたいなものです。
守るため、というときこえがいいのですが、
我ら農家からすると、種取ができないんです。株分けもできなかったりします。
それってとっても企業に振り回されている気がしてならないのです。
そしてそういう野菜って育てやすいようにできています。
うまく作ってあって、この農薬を使わないとうまくできない、なんて品種もあるそうです。
また、大手の食品企業になると、利権が働いて、そういう品種じゃないと買わないよ、というところもあるようです。

そうやって、その土地に合ったものや、遺伝子組み換えしていない植物本来の野菜が少なくなっていく気がしてならないのです。
そして何よりも、そんな野菜を、米を食べるのは僕等です。
食べたものはそのまんま僕らの体の中に取り込まれ、栄養になり、力になり、時に毒になります。
開発している方々にそんな気はなくても、もともと自然界に在ったものとはどうしても変わってしまいます。
だから僕はなるべくそういった登録品種は避けて、
各地に伝わる伝統野菜や、固定種の種を探して買っています。
そしてなるべく種取しています。

もう一つは種の農薬消毒。
これも調べてみると案外強い農薬が使われてます。
防カビ材だったり、防腐剤、が多いですが、こいつに発がん性が強いものがあったりします。
比べると、消毒していないもののほうが発芽率が悪かったり、発芽しても生育が悪かったりするのですが、そこらへんは苦労して、勉強すれば何とかなるものだろう、と思ってゆっくりやってます。

そして、その二つをクリアしても、今度は僕の住んでいる土地ではうまくできるのか?という問題があります
おんなじ種類、例えばナスだけでもとんでもないほど種類があります。
だからすごく慎重に選ぶし、その分ワクワクするんです。

今回はこのへんで~


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