見出し画像

ブッダは階級差別を否定したのか【ブッダという男/清水俊史】より

ブッダは、四階級(司祭・武士・庶民・隷民)がヴェーダ聖典に基づいて定められたというバラモン教の定説を否定し、行為(生業)によって四階級それぞれの名称が生まれたと主張した。
バラモン教では隷民階級にヴェーダ聖典を学習することを禁じたが、仏教ではすべての階級から出家者を受け入れ、隷民であっても悟りの可能性があると主張した。
だが、これはあくまで聖の側での平等であって、一般社会での平等をブッダは成し遂げようとしたのではない
階級的な区別や貧富の差があることについて、それが自業自得の結果であるとブッダは考えており、因果応報の原則を乗り越えてまで差別や貧富の差を解消しようとした形跡は確認されない。ある意味で、ブッダは階級差別を容認していたのである。[ブッダという男]

#ブッダという男 #清水俊史 #仏教 #仏陀 #ブッダ #仏典 #初期仏教 # 上座部仏教 #部派仏教 #仏法 #法華経

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?