やさしい猫に一言いいたい
・出会って、好きになって、
この人とずっと一緒にいたいと願う。
わかります。
・当たり前の幸せが奪われたのは、
彼がスリランカ出身の外国人だったから。
違います。
スリランカ出身の「不法滞在」の外国人だったから。です。
スリランカ出身の外国人で、日本で正しく生活している人はいくらでもいます。留学生だって、料理人だって、配偶者だっています。
物語の大前提となる不法滞在を「すったもんだはありつつも」
でまとめるのはいかがなんでしょうか。
そもそも入管は別に愛を否定している機関ではありません。
ご存知ない方に説明しておくと、入管職員も結婚して、家庭を持っている方は大勢いますが、海外旅行が好きな方もいます。
更に言えば、海外にルーツがある日本国籍の方もいますし、
国際結婚してる方だっています。
この物語のあらすじを見ていると、
「結婚して本当の夫婦なのに外国人だから退去強制手続きを進められた!」
「結婚して本当の夫婦なのに外国人だから偽装結婚を疑われた!」
というくだりがあるようですが、入管は友達でもエスパーでもないので、
状況証拠やインタビューの中で、ビザの是非を判断します。
つまり、疑うのが仕事ということです。
入管は、許可するために存在するわけではありません。
許可とは法律用語で、
とされています。
つまり、本来禁止されているものを解除しているだけにすぎません。
よって、入管は許可していいかどうかを判断するのみで、
立証責任は本人にあります。
今回のお話でいきますと、
【プラス要素】
日本人と結婚した
【マイナス要素】
当初の期限を超えて不法滞在していた = 当初の入国理由が嘘だった
出頭申告しなかった = 意図して不法在留を継続していた
不法就労していた = 社会の一員として義務を果たさなかった
物語としては外国人側の勝訴で終わっています。
そもそも、結婚自体は誰も否定していません。
ルール上、退去強制になったとしても、結婚は成立します。
単純にオーバーステイなら、5年拒否です。
5年後に申請すれば、来日するチャンスが復活します。
5年が長いとは言いますが、
じゃあなんでオーバーステイしたんでしょうか?
また、スリランカで夫婦で過ごすことには何の障害もありません。
スリランカに住むのが無理でも、
日本人として短期滞在で会いに行くことだってできるでしょう。
それは難しいと言いますが、
じゃあなんでオーバーステイしたんでしょうか?
出頭申告さえしていれば、わずか1年拒否です。
オーバーステイの代償としては、格安だと思います。
そもそも、オーバーステイしなければ、
外国人だって結婚して日本で暮らすことに何の障害もありません。
みんなルールを守っています。
軽い罪でしょうか?
目の前の人を救いたいがために、在留管理制度をないがしろにすることで、
犠牲になるものを考えていただきたいと思います。
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