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「身近な森の見え方を変えるワークショップ」考察

前回に引き続き、最終的に私が提案した、「身近な森の見え方を変えるワークショップ」についてまとめていきます。

今回は、参加者のフィードバックを含めたワークショップの振り返りを行っていきます。ワークショップの概要については、前回の記事をご覧ください。

今回は、ワークショップの考察として大きく三つ、
そして最後に、付加的に考えられる価値について触れたいと思います。

よろしくお願いします。

考察

1.見え方の広がり

・身近な森の解像度が上がり小さなものに関する発見
・状態や視覚以外の感覚に関する発見/気づき
・発見したものやことから注目する対象やことが決まり、新たな見方が生まれることで、新たな発見

2.ツールは見え方を変え、身近な森に近づくきっかけに

・ツールで視線が限定・誘導され、動きが変わる
・ツールを介することでのめり込むように見た
・ツールをつくることで、主体的に見るきっかけに
・対象を発見した後に対象に触れた

3.他者と共創で行うワークショップ形式は有効

・他の参加者からの共有により、新たな視点を見つけた
・同じように見ていても見方や視点は異なる
・同世代であってもそれぞれが多様な見え方を持つ
・一人で見ていた時は見方が偏っていたことに気が付いた

4.付加的な価値

・見方を変えて考えることは日常生活で役立つ
・普段は通り過ぎていただけの場で癒やしを得た
(→生態系サービスの一つである文化的サービスを享受)

参加者フィードバック

参加者の声として、いくつかピックアップさせて貰いました。

「存在を認識したような気がした」
「時間が経つことでの雰囲気変化を感じたりすることで今までにない観点で見ることができた」
「ワークショップ後に木や草に目をやることがかなり増えた」「離れてみている時の印象が変わった」
「視界を狭めたことで、視界が開けた時に解放感を感じ、普段はたくさんの自然に囲まれていることに気が付いた」

などなど

ワークショップでは、参加者から多様なツールが生まれた

今後の展望

最終目標である生態系サービスの持続的な利用に向けて、生態系サービスを担う中心地であるいわゆる里山で、森が離れている人にとっても敷居が低く体験できるものを模索することを考えています。

そのために、中山間地域である京都市右京区京北地域をフィールドに、リサーチを開始しています。

これからの修士研究では、より京北というフィールドを活用したことをやっていけたらなと考えています。


今後の展開についても、また報告していきたいと思います。
今回もありがとうございました!

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