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祝☆学生生活を修了。けれど、博士後期課程は”学生”じゃなかった

「美しい作品を自分の手で作れるようになりたい」「それができたら見えるものがあるんじゃないか」といった素朴な動機で進学した博士課程。
昨日D3最後の日を迎えることになりました。
3月11日に学位取得の最終承認が無事におり、3月15日卒業式にて学位が授与されました。

博士(造形構想)/Ph.D. of creative thinking for social innovation

ムサビに5年前に新設された造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの修士を一期生で入学し、2年で修了後、
そのタイミングで創設された博士後期課程に進学し、3年を経て一期生の第一号となりました。

最後は卒制!

新学科の立ち上げに尽力された、ムサビの長澤学長(現理事長)をはじめとする多くの先生方と一緒に喜びを分かち合うことができました。特に、美を教えて頂いた、主査の篠原先生と、タンジブル性を教えて頂いた、元学長には感謝でしかありません。
その学びを皆さまにお伝えすべく、美大ならではの卒制(卒業制作展)の博士バージョン、博士後期課程研究発表展が開催されます。

といっても、個展となります。4月15日から7日間。ムサビの2Fで開催しますので、よろしければ皆さま是非お越しください。

博士後期課程を振り返って

博士号を取得した今、言えることは「博士後期課程は”学生”ではなかった」ということです。修士課程においても、ある程度自主的な研究活動が求められますが、振り返ると、まだ修士課程は”学生”の延長感があったように思います。

博士後期課程は、学術界という大海原に自分自身で船を作って、自分自身の力で漕ぎ進めていかなければなりません。大学には所属しているものの、大学はあくまでも出航する港といったところでしょうか。どの水平線に立ちたいかを自分で定め、船にどういった動力を載せる必要があるのかを考え、動力を用意しながら、時に駆動を変えながら進めていきます。
理事長が「海外では、博士後期課程の学生のことをstudentと言わない。ほとんどの先生がcandidateと言うからね」と仰っており、すごく腹落ちをしたわけです。

研究という大海原で気づいた学びや、俯瞰的に見た博士のあり方についても、また発信したいと思います。まずは、来る展示会にむけて、制作活動に専念したいと思います。

改めて学位取得に向けてサポート頂いた皆さまに感謝いたします。

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