創造のつくり方

前回:創造が頭の中にしていること

2. 仕事

2-8. 創造のつくり方

創造の正体が見えてきたところで、創造するためのコツみたいなものを少し考えてみよう。

創造は、 頭のなかにまだ存在しない「つながり」をつくりだすことだった。どうすればこれができるのだろう。

シンプルに考えると、「食」みたいに創造したい領域を1つ決めて(固定して)、それとつながっていないものをつなげるように考える、というやり方が思いつく。これは正しいように思えるけど、実際にやろうとすると厄介なことが起きる。まだつながっていないモノゴトなんてほぼ無限にあって、なかなか思いつかないんだ。無いものを考えるってのはかなり難しい。

この厄介な問題を解決するのに、2つの考え方があるように思う。

1つは比喩を使う考え方だ。比喩は、あるものごとを他のモノゴトに例えて表現することだ。例えば、雪のように白い肌、とか。この例では雪と肌を「白い」という共通要素でつなげているんだ。つまり、創造したいある領域をなにか他のものごとに例えられないか、と考えてみるというわけだ。このとき、比喩でつなげようとするモノゴトの共通要素が表面的でないほど、インパクトのある創造ができる。「ヘビみたいな車」とか、「水みたいなイス」とか。

もう1つの方法は、創造したい領域の現在の状況を、なんらかの構造として描きだしてみるという方法だ(詳細は濱口秀司というビジネスマンを調べてみてほしい)。これは高度だから詳細は省くけど、うまく構造を可視化できれば、君が創造したい領域でまだ存在のしていないモノゴトが見えてくるはず。

創造が新しいつながりを作り出すことということは、なにかを創造したければすでに存在しているものごとのつながりを多少は知る必要があるとうことだ。これは重要だ。無から創造はできない。つまい、創造するためにも、学ぶ必要があるということだ。

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