いたかもしれないタコ図鑑 no.3 スカルパス

スリランカのタミル族は紀元前6世紀から500年間海葬の儀式を行っていた。現在は行っていない。当時の海葬の儀式とは、村で亡くなった人の別れの儀を行ったあと、亡骸を崖から海に落とすという儀式である。これを500年繰り返していた。

この海葬の儀式を行っていた崖の底には、500年間亡骸がたまり続けた。肉や骨を求めて様々な魚や甲殻類がやってきた。その中に、人骨に擬態してやってきた魚や甲殻類を食べるタコがい

もっとみる

ワールドカップよりも君のこと Fin

ワールドカップ決勝トーナメント初戦。

日本対ベルギー戦は、
惜しくも2対3で日本が負けてしまいましたが
とても面白い試合でしたね。

起きたら日本が2点もリードをしてて
ビックリでしたが
途中から君が現れたので
ワールドカップよりも
やっぱり君のことばかり考えちゃったよ。

朝早くから交わす言葉のリレー。

僕らのパス回しはけっこういい感じだと思うんだけど
君はどう思う?

僕も最後にゴールを決

もっとみる

親の檻をぶち壊して出て行ってくれ

俺の教育目的である「幸福、自由、意味を創造できる人間になってもらう」ために考えていることを伝えてきた。

もう伝えることは伝えたつもりだ。

最後に、手短に1つだけ伝えよう。

それは、これまで俺が伝えてきたことは、ほとんど、あるいはすべて、君にとっては正しくないかもしれない、ということだ。

「最後の最後になんだよそれ」という感じかもしれないけど、俺が君に伝えてきたことは別に正解や答えじゃない。

もっとみる

ニヒリズムから意味の創造へ

人生というテーマの下、最後に伝えたいのは生きる意味についてだ。

俺は本来、生物には生きる意味はないと思ってる。生物は目的を持って誕生したわけではない。俺がこう考えるのは典型的な生物学を学んでいるのが大きく影響しているだろうから、君が違うと考えたってもちろんいい。とりあえず、生物はDNAという複雑な分子が、増殖しようとする力学が物理化学のレベルで生じ、その結果として生物というより不思議な存在が生ま

もっとみる

何からの自由を目指し、何からの不自由を受け入れるか

自由になりたい

こういうことを言う人は多い。けど、いったいなにから自由になりたいんだろうか。たぶん、自由を創造するためには、何からの自由を目指し、何からの不自由を受け入れるかということを考えなきゃならない。

生物は長い時間の中で、少しずつ自由を広げてきた。はじめは海の中でただ流れに身を任せて漂う存在だった。人間には想像がつかないくらい長い年月をかけて、波に逆らって自由に泳ぐことができるようにな

もっとみる

夢を守らないと自由を失う時代

自由は、「自分の意思で好きに夢をみられること」だと言えるかもしれない。

夢とは、周りの目を気にすることなく、君の心の底から自分はこうなりたいと願う理想像のことだ。別に仕事としてお金を稼ぐことに結びついている必要はない。だって好きなことを極めることができれば、まず間違いなく、十分なお金は入ってくるようになるから。

世の中には「夢なんて子どもの持つものだ」という考えを持っている人が多い。不幸であり

もっとみる

反抗、詩人、共有

人間を不正に投獄する政府のもとでは、正しい人間が住むのにふさわしい場所もまた牢獄である。

これは、俺にとって自由な人の1つの象徴であるソローという人が残した言葉だ。ソローは市民的不服従の先駆者として知られる人で、彼は奴隷制度を認める州に対し税金を払うことを拒否し投獄された。彼は自分の正義を信じ、巨大な組織に対してもその正義を貫いた。彼の勇敢な行動は後にガンジーやキング牧師につながっていった。つま

もっとみる

起業という奴隷への道

最近は「起業」がブームになっている。これは一見、自由の象徴的活動にみえる。でも、実はそうではない。起業してうまくいったとする。すると君の企業はどんどん大きくなる。従業員も取引先も増えてくる。君はある時点で気づく。君の人生が君の企業を中心に決定されていることに。ポール・グレアムという人は、「マーク・ザッカーバーグはフェイスブックを運営していると同時に、フェイスブックに運営されている」という発言をして

もっとみる

お金の奴隷のお金持ち

前回:余白のデザインと感謝、愛、創造

3. 仕事
3-8. お金の奴隷のお金持ち

感謝、愛、創造、連続と非連続、差分と余白。幸福の文脈でそんなことを話してきた。君に幸福を創造できる人間になってほしいという目的に対しては、きっと十分なことを伝えられたと思う。

そういうわけで次は自由について話したい。けど「自由とはなにか?」なんてやってたら哲学や政治、経済の思想史を読み解いていかなきゃならなくな

もっとみる

余白のデザインと感謝、愛、創造

前回:差分のデザインと幸福

3. 仕事
3-7. 余白のデザインと感謝、愛、創造

メモや落書きを一生懸命しているノートにも、なにも書かれていない白いスペースがある。小説には、段落と段落の間に空白のスペースがある。映画には、クライマックスの後に音のない真っ黒い画面がしばらく映されたりすることがある。そういうのが余白だ。

デザインにおいて余白は、認識を容易にしたり、情報をより際立たせりする効果が

もっとみる