何からの自由を目指し、何からの不自由を受け入れるか

自由になりたい

こういうことを言う人は多い。けど、いったいなにから自由になりたいんだろうか。たぶん、自由を創造するためには、何からの自由を目指し、何からの不自由を受け入れるかということを考えなきゃならない。

生物は長い時間の中で、少しずつ自由を広げてきた。はじめは海の中でただ流れに身を任せて漂う存在だった。人間には想像がつかないくらい長い年月をかけて、波に逆らって自由に泳ぐことができるようになった。

植物がつくりだした酸素でオゾン層ができ、地上に降り注ぐ紫外線が大幅に少なくなると、海を離れ陸で暮らす生物が出てきた。海からの自由だ。

ついには、陸での生存競争が激化する中で、陸を離れ空を自由に飛べる昆虫や鳥が現れた。陸からの自由だ。

そして、DNAの自己増殖本能にすらときに抗える理性を高度に発達させた、人類が誕生した。

人間は発明をし、都市をつくり、自然からの自由を高めてきた。

人間は生まれながらに生物本来の本能に抗う、自由を志向する存在として誕生した。だから、人間の自由を求める欲求は強い。

とは言え、生物本来の本能から完全に自由になるのは簡単じゃない。それに本能から完全に自由になることが良いことかは疑わしい。

学校や企業から自由になることは、そこまで難しくないかもしれない。人間が地球から自由になる日はやってくるのかもしれない。月や火星への移住計画というのは実際に存在している。

じゃあ、太陽から自由になることはできるだろうか。これはけっこう難しそうだ。現時点では太陽系内の惑星への移動で限界に思える。それに生物のネットワーク、すなわち生態系は太陽に依存している。生態系の基礎である植物は太陽光によって無機物から有機物をつくるからだ。その変換なしには動物は生存できない。

じゃあ、極端な話、この宇宙から自由になることはできるだろうか。もちろん今の人間には到底無理だけど、永遠に無理かどうかはわからない。いま君が存在している宇宙が永遠に安定に存在している保証はない。

どこまでも自由を求める生き物が人間という定義もできるかもしれないけれど、すべてから自由になろうとすることは絶望を招くかもしれない。それに、あることからの自由が君にとって本当に良いことかどうかはわからない。

俺は今まで君に、自由になることを推奨する論調で話をしてきた。それは、この世の中が不当に強いることが多く、間違いなく自由になった方が幸福だろうことに対して伝えてきたつもりだ。けれど、自由を学校や仕事から広げて考えていけば、君自身が君自信の自由について考える必要が出てくる。

君には、君が目指すべき自由を見出し、創造できるような人間になってほしいな。

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拝啓 まだ、生まれていない君へ。

まだ生まれていない未来の赤ちゃんにメッセージを書いています。
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