見出し画像

近年のコスプレブームは25-29歳層がリードしてきた

こんにちは、未来を数字にプロジェクト「若者の初体験」あれこれの調査結果ご報告です。

本日のテーマは、若者の「コスプレ」。

近年、ハロウィンイベントは、クリスマスやバレンタインなどのイベントよりも盛り上がりを見せるようになってきました。
そしてハロウィンと言えば、コスプレ。毎年、様々なコスチュームでイベントを楽しむ若者が増えています。

コスプレは、一昔前ならちょっと特別な趣味・嗜好を持った人たちのものというイメージがありましたが、今はもうそれだけでなく、普通の若者たちが競って行うものにもなってきましたね。

今回は、すっかり若者文化として根付きつつあるコスプレの実態について整理をしてみました。

まずコスプレ体験者率は全体の18.2%、大よそ4人に1人近くの若者がコスプレを体験したことがあるという結果でした。

ただし、体験者のうち「もうやめたよ」「やめようと考えてるよ」という若者が14.6%存在しており、いつまでも、何度でもコスプレし続ける若者はそう多くないようです。

また未経験者のうち、今後のコスプレ体験に関心を持っている若者は8.7%、うち2.8%が1年以内の初体験を考えています。

これらを性別、年齢区分別、居住地別にもみていきます。

性別については、未経験者の内訳に違いがみられました。
すなわち、今後のコスプレに関心が高いのは女性よりも男性となっています。

年齢区分別にみると、経験者率に違いがあります。
最も経験者率が高かったのは25-29歳層であり、近年のコスプレ文化は、これら年齢層の方がけん引してきたと推察されます。
また未経験者においては、15-19歳層や20-24歳層での今後の関心が比較的高く、まだまだコスプレ初体験者が誕生していきそうです。

居住地別では、経験者の内訳に違いが確認できました。
具体的には、首都圏居住者の方が割とあっさりコスプレをやめることができるのに対し、近畿圏居住者は「やめる”つもり”」や「やめたくても”やめられない~”」という方が多く存在することを示唆するような結果となっていました。

コスプレを楽しむ文化はウェルカムですし、若者らしくお祭りのごとく騒ぎ立てることは理解できますが、人様に迷惑をかけるほどエスカレートするのだけはやめてもらいたいものです。

せっかくの若者文化が何やら悪しきイメージへとつながりかねませんから・・・。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。