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懐かしくなってプレイしたイースオリジン感想

年末年始のお供はイース・オリジン。
最新作のXを遊んだあとに他のイースシリーズを遊んでみようと思っていたらⅠのヒロインであるフィーナが登場する物語と知ってすぐに購入を決めた。

イースⅠから700年程前、イースの国が天空へ上がって間もない頃の物語がこのゲームの舞台。イースの国から突如消えた双子のフィーナとレアを追ってダームの塔の頂上を目指すことになる。

最初は二人のキャラクターいずれかでプレイして、それぞれクリアすると三人目が開放。つまり3周することになる。フィールドもなく塔の中だけを3周というのは面倒な感じもしていたが、果たして・・・。

初代Ⅰ・Ⅱを思い出す難しさ

最初のステージでいきなり先へ進めなくなった。

引力が発生する部屋に吸い込まれ落とし穴へ飛ばされてしまうのだが、どうすれば切り抜けられるのか一向にわからない。リラの貝殻を使って仲間に話しかけても「調べてみます」と言ったきり一向にヒントすらもらえない。何のための貝殻だ!

何度も巡ったあげく辛抱たまらず攻略サイトを見てみたら、落とされたところにある台座に宝珠を乗っければよかったらしい。どう見ても台座に見えないんですが。

最近のRPGは、ほぼ目的地へ向かうナビゲーションがついているし、怪しいところに矢印がついてたりもする。が、オリジンにはそういった機能はついていない。ノーヒントで謎解きをしないと先へ進めない。

またそれぞれの階層で出てくる中ボスも基本ゴリ押しプレイではクリアできない。弱点を見つけたりタイミングを見計らって攻撃しないとあっという間にやられてしまう。

この難しさこそ初期イースの醍醐味。PC版のⅠ・Ⅱで詰まって、もやもやしながら試行錯誤していた頃を思い出した。

ヒロインはレア

初期キャラクターのユーゴ編・ユニカ編をクリアした後に開放されるトール・ファクト編が本筋の物語。

かつてはレアとフィーナを守護する騎士であったが、イースの国が浮上した際、地上に残って奮戦。後に魔を受け入れて敵方にまわっていたキャラクターでありレアの想い人。

やることは最初の二人と同様塔の最上階を目指すわけだが、その過程で魔を受け入れて敵にまわった理由が明らかにされていく。

Ⅰ・Ⅱではフィーナの影に隠れていた部分が非常に大きかったレアだが、今作は一変。彼女がメインヒロインとして前面に押し出されている。

ダーム=ファクト家の六神官!?

トール編のラスボスは前二人と違ってダレスではない。ダレスを倒した後にユーゴとトールの父親であり、女神を守護するはずだった六神官一人カイン・ファクトが登場。自分こそがダレスらを操って魔の力を手に入れようとした黒幕であると告白し、黒真珠と融合して真のラスボス「カイン・ダーム」として立ちはだかる。

この時にトールの体から魔の力が抜けて、騎士時代に持っていたクレリアの剣(シルバーソード)をレアから手渡されてカイン・ダームに挑む。何かカッコイイ。

興味深かったのはカイン・ダームを倒したあと、彼がいずれ復活することをほのめかしていたこと。イースⅡのラスボスはダームだったが、あの時に倒したダームはカイン・ファクトその人だったのだろうか。そうなるとイースⅠのラスボスだったダルク・ファクトに続き、Ⅱのラスボスもファクト家だった、ということになるのだがはてさて。

おわりに

同じステージを3周しないと真のエンディングにたどり着けない仕組みだったが、使えるキャラクターが遠・近・短とそれぞれ個性的なアクションを持っている部分、1周あたりにかかる時間がそれほど多くなかったこともあって飽きが来るという感じはそれほどなかった。

ストーリー面でもイースⅠの前日譚としてとても見応えのある作品。女神たちが黒真珠を抱えて石化してしまう未来は変わらないのだが、トールのシルバーソードがロダの樹に埋められたり、六冊のイースの本が編纂されて地上へ送られるなど、後のイースⅠに繋がるシーンがいくつも登場して、懐かしい気持ちになった。






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