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戸惑いの食レポ

カミさんが新しい料理に挑戦した。

年に二、三度だろうか、思い立ったように新たらしいレシピにチャレンジする。
そのどれもが基本、美味しい。
まぁ、中にはそうでもないモノもないではないが、それとて、不味いというよりはあまり好みではない、といった程だ。

そして、必ず食べた後、感想を聞いてくる。
それはそうだろう。
せっかくチャレンジした料理の感想は、誰しも気になるところだ。
だから、素直に「美味しいと」言っている。
まぁ、たまに気を遣ってのこともあるが。

今回も…今回は、笑顔で素直に美味しいと言った。

しかし、カミさんの反応は、若干不満そうだ。
慌てて、「いや、ほんと美味しいよ」と言うと、「もっとこう、ワオ!美味しい!くらいではないんだね」と言われた。
しかも、真顔である。
「…」
しかし、しかしである。
普通、そんな反応はしないだろう。
ミシュランの星付きを食べても、そんな反応はおそらく、しない。
商店街の大衆食堂で食べたモノを、「これマジで美味い!今まで食べた〇〇のなかで一番」と言ってしまうくらいに嘘くさい。
いや不自然だ。
しかし、つくる方としては、「ワオ!美味しく!」くらいの反応を期待してしまうものなのだろう。
やたらと大袈裟なテレビの食レポの悪影響が、こんなカタチでわが家にも現れいる。
おれは食レポ下手なんだろう。。。

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