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好きな人の大切なひとがたり

好きな人の大切なひとがたりみたいなものを聴いて……うょーんと思ったのでアウトプットだけせざるを得ないような気になっていてこれは別に叩きたいとかもちろんそれ用に使ってくれだの同調してくれる人を求めるものでは一切ないのでタグとかを使う気もなく、題名で集客するつもりもないと断っておきたい。ヘッダ画像をお借りしています。

それは伊集院のラジオであり、ふと録画しておいた楽太郎が不倫したときのやーつを聴いたわけです。それ自体マジで貴重なことなのでよく話してくれた、良いと思う……

しかしながら伊集院の「絶対いかないといけないイベントごとだけど、絶対に行かないようにしてしまう」症候群についてこちとら思いっきり理解……理解というのは、同じ気持ちにはならないまでもそのような症候を抱えているという彼のことについてはわかっとるよ、というものである。

だから今回のテーマである、落語市場において弟子が師をいじるってのはそこそこありえなく、だからといってその弟子は弟子で飯をくっていくくらい成長できて、半ワイドショー的な冠ラジオ番組をもっているんだから触れないわけに行かないと(弟子だって世間にばれてるし)、だからそのことについて僭越ながら話しますよという伺いを当該不倫者(楽太郎)に立てに行く、についてなのだが……

結論として楽太郎は伊集院と対面してすべてを察していたところが恐ろしい。つまりは楽太郎の視界に伊集院が入った時点で上記のテーマを理解し、「のびのび話せよ」とだけ言った。

このすべてを察するというあたりも軽くもやるんだが、つまり楽太郎は楽太郎で、その歪んだ落語界のしきたりについてはぶっ壊すつもりはないんだなというところがである。弟子が師をいじるなんてご法度だから、ああかつての俺の弟子はこんなところまで伺いを建てにきたんだな。泣かせるじゃねえか、と。泣かせるぐらいいじらしく思ったのであれば、、そんな威圧的な姉弟関係が蔓延する協会をなんとかして欲しいと伊集院側に立つと思ってしまうが、今回は伊集院側に立つわけでもないため余談であった。

この伊集院の楽太郎に相まみえるまでの一連の話がマジで長い。それ自体が伊集院のおもしろなんだし、良さであるということは重々承知の上、さらにはこの文の結論部分ではそれをも肯定するものを用意している。その上でだ……あまりにも長すぎる。

言うなれば、楽太郎のオフィスに電話した時点で社長に言付けを頼んではどうか……おそらく落語界の姉弟においてはそれが許されないのだろうが……

言付けで、今日どこどこに師匠がいらっしゃると知った楽大(伊集院)が、僭越ながらあるお話をしに伺いますよ、と社長に言えばすべてが解決するのだ……だがそれをしない……

どころか、金曜日の不倫会見のあとは記者の質問に答えられるように何の予定も入れていないと。結構なことである。その後はあいてるんだから、話に行けばいいのに金曜日とは夫婦水入らずの時間だからという理由で避けたのだ…………………………落語の平日とは土日ではないのか………?

さらにはそのように師の不倫をいじる行為そのすべてが渡辺が書いた完全台本だといういつもの下りはもちろん全く構わない。でもそれ何回も言う。

しかもその土日にどこぞ遠方で公演があるという師に――こんな考え思いつくほうが大変なのではないだろうか?―――現地の空港に自分の妻と旅行しにいき、偶然を装い会う、そのスケジュールを別に事務所に聴かずに自分で逆算して飛行機の便を調べればいける、というゴーサインを出す繊細ぶりである。

その間、自分の奥さんはどうするのだ……夫婦間のことにも、何なら師弟間のことにもぼくは口なんて出すほうが野暮なのだろうが……歪み過ぎではないだろうか……

と、これまで伊集院の破天荒な生活をさんざ聴いていたはずなのに今回ばかりは思ってしまった。これはたぶん伊集院にはなにも原因がなく、ぼくが変わってしまっただけなのだ。楽太郎の存命の頃の話を聴けたことは嬉しかった。例えばいまでもまだ生きていたのであれば、この感想もまた変わったのかも知れない。

そして結論なのだが、伊集院がこうまでして話を引き伸ばした理由はそれ自体を商品に仕立て上げたかったのだろう。つまりは師の不祥事をそのまま語るなんて弟子としてしたくない、師の不祥事で飯を食いたくない、何なら師をけなすなんてありえない、だったらどうすればという答えを探した時に、こんなに長い話にしちまえばまるで落語みたいである。

落語の世界に生きていて、不祥事を落語にしちまうなんてガチで落語の脚本みてえで粋だね。意趣を凝らした描写ができるなんてあなたの弟子はここまで育ったんですよ、と言える。一世一代の恩返しみたいなものだったのだろう。

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