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110デニール3枚重ねばきの冷え性が治ったときに私がしていたこと。

脚の冷えってつらいですよね。

私はお尻にかけての冷えがひどくて、30代のOL時代は、110デニールのタイツを3枚重ねばきして寒い、寒いといいながら通勤していました。

それが、薬膳をはじめて1〜2年くらいで、冬でも裸足でいられるようになったんですね。お腹はホッとするし(結構苦しいんです3枚って)、お金もかからないし(厚手タイツって結構します)…この開放感はもうなんていったらいいのか。

それで家族とか友人たちにも勧めるのですが、思うように治らないんですね。
薬膳ってちゃんと勉強しないと効果ないの?と疑問がわきました。

で、あれこれ試して「知識はなくても効果は出せる、でもそれにはこれが必要だな」という自分なりの結論にたどりつきました。
今日はそのことを、書いてみたいと思います。

ナッツの中では何が食べたいか?

ところで、みなさんは、今ナッツの中でどれが気分ですか?
アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、マカダミアナッツ…
私はこの1週間、くるみがおいしすぎて、持ち歩いてまで食べてます。

だからなんだって話ですが、実は普段は私アーモンド派なんですね。
いきなり今だけ、くるみなんです。なぜか。
おいしいからです。
加えて、日中こまめに食べているとなんか調子がいいから というのもあります。

薬膳の効能の辞典をみると、「くるみ」って血になりやすいんですね。つまり、たしかにパソコン漬けで目が疲れているので、私は血が足りてない、だからくるみを食べてると調子がよいのだ ということが見えてきます。

そこまではちょっとわからないけど・・と思われると思うんですが、感覚としては、そういうことってありますよね?

普段ポテトチップスはコンソメ派なのに、今日はうすしお気分だったとか、
いつもは絶対ビールなのに、ワイン気分だったとか、
パスタはトマトソースが好きなのに、今日はクリーム系を食べたとか。

これが、先ほどのくるみ同様、栄養的な理由があることが多いんです。

つまり、ふといつもと違うものを食べたくなってそこで本能に従うことが、食べ物で何かを治すことに繋がっていくんですね。

ただそうなると、

栄養、勉強しないとならないの?

ということになりますよね。

誰もが栄養士になりたいわけじゃないし、誰もがユーキャンの薬膳アドバイザー通信講座を受けたいわけではありません。

私も、ユーキャンではなかったですが、薬膳にまったく興味がなかったクチです。
はじめたのはヨガが先でしたし、ただ、講師になって指導するのに内臓のことを知りたくて「東洋医学 内臓 スクール」で検索したら、薬膳の学校がでてきたから通った、という程度でした。

でもそこで「どうせ食べるのは食べるんだからそれで冷えが治るんならいいな」と思って、食べるたび効能を調べていたら、たしかに症状が消えていったんですよね。

そしたら家族や友人たちも、アドバイスは熱心に聞いてくれました。
メモをとってくれたりもしてるんですね。
でも、「効いた!」とならないわけです。
だとしたら、必要なのは勉強じゃないんじゃないかなと思ったんですね。

効いたかどうかの見分け方

ここでちょっと「バファリン」のことを思い出していただきたいのですが、バファリンって、飲むとすーっと、はっきり、痛みが遠のく感じがありますよね。

食べ物って、治す力をもってはいても、あの感覚はないですよね。つまり「効いた感じがわかりにくい」わけです。

だとしたら、同じ感覚に、東洋医学の理にかなうものが2つあります。1つは

「五臓六腑に染み渡る」

これは「渇望していたものを摂取した」ときのいいまわしです。
渇望は生きようとして生まれる欲ですから、足りなくて死ぬかもしれないと思っていた栄養が入ったとき、人は安堵とともに「しみじみ美味しい」と感じるんですね。
「普段はビールって飲まないのに、今日はなんかおいしい」
などは、ビールの持つ栄養(多い少ないはあるにせよ)が、今日たまたま足りてなかった、だからおいしく感じたんじゃないか、という可能性がでてくるわけです。

もう1つは、

「うっ」

これは吐き気のたとえで(すみません)、もういらないって感覚です。
「ビールが今日はなんか旨くないな」
これは、五臓六腑の話で考えると、ビールの持つ栄養が今日は足りていた、だからおいしく感じなかった、という可能性がでてくるわけです。

このことを東洋医学で「体の声を聴く」というんです。
そうだ勉強しないでいい、これでいんだ、と思いました。


食べたい度が10のものだけ食べてみて

そうなんです。五臓六腑にしみわたってみて、だと捉え方がいろいろになってしまったので、だんだんこの言い方で、アドバイスするようになりました。

考えてみたら、タイツ3枚時代の私がそうで、冷えにはこれがよいからこれとこれを食べる、みたいなことは続かなかったので、食べたい度が10のうち10になったものだけを食べる ようにしていた。
それが偶然、冷え性改善食材だってことはよくあって、結果、1〜2年で冬に素足でいられるまでに改善したんだと。改めて思いました。


まとめ

食べたい度10のものを食べるが「毎日やる価値のあること」だと思うには、タイミングがあるんだと思います。
家族と友人たちは、ことあるごとに同じことを話している、という段階で、効果のほどはまだわかりません。

ただ人にもよりますが、興味がなくてもいいからこの恩恵にだけは預かってもらいたいなと、何かの専門家なら少なからず考えると思うんです。

そうするには、自由にやるしかないと思っています。
薬膳はこういう取り組みをしなきゃいけない、とかではなく、西洋医学もとりいれて、栄養学の表現も借りて。
万人に届くように、薬膳師としての働き方を工夫していきたいなと思ってます。

ということでこの記事は、

110デニール3枚重ねばきの冷え性が治ったときに私がしていたことは、食べたい度が10のものだけ食べること。それは、栄養とか薬膳の勉強をしなくてもできます。

と、言うお話でした。