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ジョゼと虎と魚たちと映画見た私

みなさまこんにちは!

最近寒くなってきましたね。都心でも初雪が観測されたみたいな話を聞きました。いかがお過ごしでしょうか。

今回は前回にこそっと見切り発車でお伝えした通り

「ジョゼと虎と魚たち」

このアニメ映画についてお話できればと思います。


※以下ネタバレ注意

ネタバレが嫌やねんって方はスキしてブラウザバック!

(一度言ってみたかった…)




1.基本情報

「ジョゼと虎と魚たち」(以下ジョゼ虎)は原作田辺聖子さんの長編アニメーション作品。ジャンルは青春恋愛もの。2003年に実写化されているそうです。

ーあらすじー

大学生の主人公「恒夫」は留学という夢に向けてアルバイトに勤しんでいた。ある日のバイトの帰り道、坂道を転がってきた車椅子の女性「ジョゼ」と出会う。ジョゼはおばあちゃんと二人暮らしで、恒夫はおばちゃんからジョゼの管理人としてジョゼのもとでアルバイトすることになる。最初の頃のジョゼは恒夫に無理難題な仕事をさせる。ある日ジョゼは「アタイを海まで連れていけ」と外出を許されていなかった中で恒夫に願った。最初は乗り気ではなかった恒夫だが、自身がダイビングをやっていることもあり「海に行きたいという人をほっとけない」とジョゼを海まで連れていく…。


ジョゼ虎の制作会社はBONES(ボンズ)さん。「僕のヒーローアカデミア」「鋼の錬金術師」等を手掛けています。バトルアクションのアニメ作品を多く制作している印象がありますね。アニメ好きなら一度は名前を聞いたことがあるかもしれない会社です。

主題歌はEveさんの「蒼のワルツ」。EveさんのYouTubeのMV総再生回数は5億万回(凄すぎる)だそうで、専門学校HALのCMや昨年のロッテのバレンタインチョコのCM等で耳に残っている方もいらっしゃると思います。

キャストさんや監督さんの情報の細かい情報は公式サイトにも載っておりますのでご興味のある方はぜひ見てみてください。既にジョゼ虎を見た方は「感想投稿キャンペーン」もあるようです。グッズも抽選で当たるようなので参加してみてはいかがでしょうか。

サイン入りのポスターや台本等どれも魅力的なプレゼントですが、水族館の入館チケットが当たるのはうれしいですね。


2.率直な感想

世間を騒がせている緊急事態宣言が出る前の年末に見に行かせていただきました。前評判は高く、私自身も期待し楽しみにしておりました。関西弁で喋っているPVを事前に見ていたので「ワンチャン京都出るのでは?」なんて思いながら楽しみな気持ちを胸に映画館の座席に着きました。

終わってみたら静かに涙していました。

恒夫という夢に溢れた存在がジョゼと出会い、ジョゼが持っていなかった希望の光を照らし出します。ジョゼがまだ見ぬ世界に心をときめかせ、ジョゼにとっての「非日常的なお出かけ」を楽しむ様子に私の心が笑顔になりました。

そしてジョゼの願いを叶えていく中で起こってしまった、面倒を見てくれたおばあちゃんの死。恒夫の交通事故。恒夫が夢をあきらめそうになる中、希望を貰ったジョゼが自ら制作した絵本を通じて恒夫を励ます、最初は希望となった恒夫が逆にジョゼに希望を貰う、その姿に感動しました。ジョゼと恒夫だけでなく周りの助けもあり、恒夫は見事にリハビリを乗り越えます。

そして最後、甘えてばかりはいられない、独りで生きていくと恒夫の元を離れようとしたジョゼとなんとか再会し想いを交わす。その儚さと温かさについに涙がこぼれてしまいました。

実は二回目三回目とリピートしたのですが、大体同じところで感動して泣いてましたね。涙の量も初回と比べて1.5倍くらいに増えてたと思います(笑)


3.細かいところの感想

大きく2つ挙げたいと思います。

・ジョゼの「オオサカツンデレ」

・嫌味なキャラが少ない「キャラクターの魅力」



・ジョゼの「オオサカツンデレ」

いかにも大阪のおばちゃんという人が、駅でぶつかった中年のサラリーマン風の人に「うるせえババア」と言われると「なんやワレ!」「なめとったらケツしばくぞ!」と言い放つという描写が劇中にあるのですが、そのおばちゃん程ではなくともジョゼにも大阪弁での少しキツイ言い回しや恒夫の言葉に対しての厳しい返し、直球のセリフがあります。

例えば先述した「アタイを海まで連れていけ」もジョゼのキャラクターが出ているセリフでもありますね。恐らく通常の人なら「私を海に連れてってくれ」になると思います。「アタイ」で気の強さやセリフの強さ、「連れていけ」でしてほしい事をより強くはっきり表現しているのではないでしょうか。

※ここからオタクが発動します。ご注意ください。

「大阪弁」「セリフの強さ」「キツイ言い回し」「直球」があればあるほどデレる(恒夫が好きという心情を表した描写)時の可愛さが増すんですよね。

例えるならしょっぱいものを食べた後に甘いものを食べるとその甘味をより感じるのと一緒だと思います。

ポテトチップスを食べてからチョコレートを食べるのと、甘食を食べてからチョコレートを食べるのだと甘味の差が違いますよね。

最初は腕に噛みついたり永遠に正座させようとしたり目に水をかけたりしてたジョゼが最後は「アタイ…管理人(恒夫)が好きや!」ですよ。

そんなんキュンキュンするに決まってるやん…

このジョゼの恋して好きと伝える姿に感動しキュンとした方も多いと思います。この「オオサカツンデレ」にストーリーの中で展開されていったジョゼの過ごした時間が重なり、ジョゼのキャラクターとしての魅力が大きくなっていったと思います。

恋するジョゼが可愛すぎるんや…


・嫌味なキャラが少ない「キャラクターの魅力」

恒夫とジョゼ以外のキャラクターもとても魅力があり、役割(キャラ事の立ち位置)がしっかりしているのもジョゼ虎の良さだと思います。そして恒夫のバイト仲間の2人(隼人と舞)と図書館の司書(花菜)が物語上で大事なキャラクターになるのですが、この方々に嫌味なところが少ないのもまた良い点だと思います。

隼人は物語の中ではムードメーカー的な存在で少しおちゃらける場面もあったが、恒夫が交通事故により気持ちが切れてしまった際、強くジョゼのもとへ導きました。無理矢理に外出届を貰い、恒夫を外に出したことで恒夫が立ち直るきっかけになりました。隼人の優しさと想いが生んだ大ファインプレーだと思います。

舞は恒夫のことが好きで恋をしていたが、その恋は実りませんでした。そこからいわゆる「ヤンデレ」にならず、恋敵であるジョゼにしっかり想いを伝え、ジョゼを奮い立たせました。特に意地悪をせずしっかりとジョゼや恒夫と向き合った姿勢が良かったと思います。1つ困った点があるとするなら

季節ごとに男ウケするような格好やめてくれ、めっちゃ可愛くて好きになってしまう。てか好き。

花菜は物語中盤から出てきます。ジョゼと共通の好みから仲良くなりますが、ジョゼの友達として寄り添い、ジョゼの歩く道を照らしていった、そんな存在だと思います。ジョゼの作った絵本を見ながら感涙していたり、最後のシーンで恒夫が探し出したジョゼと花菜が再会した時に大泣きしながら抱きしめてたのを見て「ホンマに心の優しいええ人やな」って思いました。ジョゼは花菜に会って最初の頃、友達なのかわからなかったみたいですが、ジョゼと花菜は立派な親友同士なっていたと思います。ジョゼに友達が出来てよかったです(父目線)。

作品にはストーリーがあり、ストーリーには「山と谷あってこそ」です。その中で登場人物のキャラクターは重要になってきます。時折、同じ系統の他作品で隼人・舞・花菜の立ち位置のキャラクターがストーリーをめんどくさくしたり、ややこしくしたりする事があるように見受けられます(それもその作品の魅力かもしれませんが)。

彼らにはそのような「嫌味」に当たる部分が少なく、良いと思われる部分が見つけやすく、キャラクターの魅力を感じやすくなると思います。

個性の中でしっかり恒夫とジョゼを支えてくれた。そのキャラクター性がジョゼ虎を盛り上げていった事は言うまでもありません。


4.最後に

前評判通り、ジョゼ虎は泣けるだけでなく心が温まる素晴らしい作品でした。特にこのご時世、季節柄も相まって感情に沁みるストーリーだと思います。感染症対策をしっかりして、心温まるジョゼ虎に触れてみてはいかがでしょうか。

ここまで話しながら、まだ感想投稿キャンペーンに参加していないので、編集が終わったらすぐに参加してきます(笑)。

この感動を色々なところに伝えたいですね。ジョゼ虎はそう思わせてくれる作品です。

ジョゼ虎の良さは他にもまだあるので、別の観点からのお話もしたいですね。


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

また次回もよろしくお願いします!!




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