HSCの娘が傷ついたこと

数日前、娘が悲壮な顔で「今日、二つ悲しいことがあったんだ…」と話し始めました。

ひとつ目は、クラスの男の子が、ピンク色の服を着ていたクラスの女の子を「おーい、そこのピンク~!!」と何度も呼んでいて、呼ばれ続けた女の子は泣いてしまったのだそうです。「大丈夫?」と声をかけたかったけど、他の女の子達が庇いに行っていたので、自分は行けなかったのだそうです。でもその後も泣いていた子は落ち込んでいて、自分も切なくなってしまった……とのことでした。

ふたつ目は、下校中、1年生が集団下校している後ろを歩いていたら、その中の男の子が一人置いて行かれてしまい、他の子達は「こっち来んなー!」「逃げろー!!」と言いながら走って行ってしまったのだそうです。近くにいた自分はどうすることも出来ず、置いて行かれた知らない子に声をかける勇気もなく、ただただ歩いて帰ってきたことがとても辛かった………ということでした。


私に話しながら、娘はボロボロと涙を流して号泣していました。娘の辛さが痛いほど分かり、私も号泣…。2人で「なんだか切ないね」と言って、そして「優しい子に育ってくれたね。ありがとね」と娘を抱きしめました。


他人の心の痛みを感じることができる子に育ってくれて良かったと思う傍らで、この子はこれからも必要以上にいろいろな事を感じ取って生きていくのか…と思うと、自分の今までの辛さを重ねてしまい、気持ちが重くなりました。

もちろん、私の人生と、娘がこれからどうやって生きていくかは、全く別の問題です。

それは分かっているけれど…

親の性でしょうか。

うーん、切ない。


母親の私が、娘の思いをこれからも受け止めていきます。

でも順当にいけば先に死ぬのは私です。

息子も然りですが、娘にとっていい出会いがたくさんあることを祈るばかりです。



親ってこんなに切ない気持ちになるんだね。

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