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好き以前、好き以後。

過去の出来事を振り返っているときに
あれは最近やから2、3年前くらいかな?
と思ったら大体5年前くらいで、
あれはもう5年前くらいよなー
と思ったら大体10年くらい経ってる。
記憶力がポンコツなのも相まって
時間感覚はだいぶ鈍い。

学生時代なら学年があるから
あれは何年生の時で〜と
年齢と出来事がリンクしやすいけど、
社会人になると
自分が何歳の時に何をしていたということが
バチっとリンクしない。
就職、転職、結婚、離婚、家を買う、出産など
大きなライフイベントや変化があれば
あれは何年で何歳のときだからと
思い出せるのだろうけど、
私は大きな変化なくここまで過ごしているので
余計に年齢と結びつけることができない。
挙げたライフイベントの中だと
就職や転職は経験しているものの、
あれって31歳か32歳の夏やったっけ?くらいの無頓着な感覚なので、
自分が入社何年目なのかすらいつも迷う。
だからって特に困ることもないのだけれど。

そんな私がハッキリと頭に刻み込んでいる
年が1年だけある。
それは2018年。
霜降り明星がM-1で優勝を果たした年だ。

中学生の時からお笑いや漫才は好きだったけど、2006年のチュートリアル優勝後は、
M-1も観たり観なかったりで少しお笑いから気持ちが離れていた。

が、2018年の霜降り明星の漫才が
私の心に刺さり、
コンビとしての熱さや
ラジオの安定的な面白さから
あれよあれよと霜降りファンになり
お笑いを摂取する日常に
引き戻してくれた。

そこから
あの子とはお笑い話で仲良くなったなぁとか
あの時、自分へのご褒美に霜降りのDVDかアロマキャンドルかを迷って
癒しの火より心の火を灯そうなんつってDVDを選んだなぁとか
そんな記憶から2018年以前以後はハッキリと判別できるようになった。

カルテットというドラマで
満島ひかりさん演じるすずめちゃんの
大好きなセリフがある。

「人を好きになるって勝手にこぼれるもの
こぼれたものが嘘なわけない
心が動いたら前に進む
好きになったとき、
人って過去から前に進む」

私にとって、
人でもモノでも
好きという気持ちを感じることは
大きなライフイベント並みに実は一大事で
記憶に刻みこまれることなのかもしれない。

ただいまマユリカ旋風が巻き荒れており、
マユリカにハマる以前、以後も
私の人生の歴史として刻まれる予感がしている2024年、春。

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