クマを描いたらどうなるか
「クリスマスカードを作ってくれませんか」
きっかけは友人からの一言。
そんなお洒落なもの、はたして作れるだろうか…という気持ちを追いやり、えいやっと。
初めてのクリスマスカード作りのお話(と、少し宣伝)です。
師走です。
朝散歩のことを書いた際、ちらりとクマ注意の看板の話をしました。
あれ以降クマには出くわしていませんが
やはり気になってしまったために『クマにあったらどうするか』を熟読。
得難い知見たっぷりの内容に満足。
姉崎さんの教えを胸に、けして逃げないでおこうと思う次第です。
さて前置きはこの辺で、そんな先月末にクマを描きました。
それもTHE・クリスマスカード!
11月25日、友人より冒頭の依頼がありました。
こういうのは出来るかどうかではない。
やるかやらぬか!(やるかやられるか、の勢い)
と、言い聞かせるようにしています。
そしてこれは絵でやっていく私に対して
友からの試練もとい、愛ある依頼だとわかっているのです。
断れようか、否、断れまい。
早速その晩、
世の中どのようなカードがあるのか検索しつつ
なんとなくこんなかしらと手近な紙に描き出していく。
こんなにきらびやかな慣習が!と慄きながら
箔押しや切り絵や飛び出すタイプなどのクラフト的なものに目を背け、
クリスマスの世界に目を慣らしていきます。
すてきなモチーフがたくさんあります。
ツリー、トナカイ、サンタ、リース、オーブ、セイヨウヒイラギ、ベル、リボン、プレゼント、家、木馬、星、キャンドル、雪の結晶…
しかしどうもイマイチ離陸できない、I can't flyである。
うーむ、うーむと探りながら線を引く最中に出てきたのがこちら。
お、好きなカーブ。いい感じのアール。
よしよし、服にしてやろう。
上向いて歩かせよう。
やっぱり星があるんだろう。
サンタ帽でプレゼント持たせて、メリークリスマス!
よくある勢いです。
どうにもおサルっぽいのがイマイチ、
よし、ここはクマさんだ!
なんとか方向性が見えてきたところでその晩は終了。
翌日わさわさと清書します。
これをPC上で描き込んでいく。
「飾り枠や背景を入れてクリスマスメッセージを入れるとらしくなるよ」という友人からのアドバイスを受け、せっせこ模索していきます。
いま見ると、非常に寂しい。
ホワイトなクリスマスになりましたなぁと思っているところ、
友人の一声。
全体的に白いので
「背景を描き込む・レタリングを凝る。全面を使うと華やかになるのでは」という、実に的確なアドバイス。
頷きつつ再考します。
そんなこんなで出来上がったのがこちらです。
第1稿に比べて重厚感と華やかさが出ました。
色味を補うべく、印刷紙は淡いクリーム色のものを使用。
和紙の繊維が不規則に入った大札柄風の紙です。
印刷してから金色ペンで少し加筆。
結局シールは付けないことに。
その代わり、封筒に少しオマケをほどこし
カード6種とセットにしてお送りしました。
さて、ここで宣伝です。
少しばかり機を逸していますが
まだまだ印刷できます!
カードと封筒のセットで300円。
「消費税・送料込み5セット1,500円からのご注文」でお願いのところ
1セットから承ります。
ご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、
お気軽にご連絡頂けますと大変嬉しいです。
勢いに身を委ね走り切り、本当に勉強になりました。
クリスマスにまつわる名言や童話にも出会い
売られているカードも買い、
世の中にはこんなにキラキラしたものが、なんてお手頃価格で流通しているのだ!と震えました。
なんでクマだったのかはよくわかっていないのです。
しかし登場してもらい描いた結果、
クマのキャラクター、クマの絵を見るたんびに
まじまじと見つめるようになりました。
何より形にできたことが
ささやかでも自信になっていくのだなぁと実感。
有難い経験をしみじみ味わっています。
以上、「クマを描いたらこうなった」にかこつけて、
クリスマスカード作ってみたよのお話でした。
おまけ
脳内BGMは宇多田ヒカルさんの「ぼくはくま」でした。
楽しみのままに書いていることばかりですが、何かしら響きました時や、がんばれよ!の励ましなどなど頂ければと、サポート機能をONにしています。スキ・フォロー・コメントも大歓迎です。いただいたご縁を大切にしながら、よりよい創作・交流に努めます。