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2歳の視力検査の話


ある日起きると娘の目がぼっこり腫れていた。
寝てる間にプロレスの練習をしてるか目に菌が入ったかのどっちかだ。


うちでは髪にスライムつけて取れなくなったり、お尻を出したり、ノールックでコップをテーブルに置き見事に空中で手を離し、ただコップぶん投げただけにしたりする、あの大変やんちゃな2歳の娘!
あの噂の娘の目が晴れている!

外面120点の猫をすっぽりとかぶった娘を眼科に連れて行く。

連れて行くと「大人しい子だね。出来そうだから視力検査しましょう」と言われた。

言われるがまま視力検査のとこに行き私の膝の上に娘を座らせた。

座ったけど疑問に思う。
2歳の半分赤ちゃんみたいな子どもの視力検査ってどうやるんだ?
ひらがなは読めないし「上!下!右斜め下!」なんてもちろん言えない。
指で上!とかやるのも出来るのか??指曲がったりしそう…そもそも視力検査というものを理解出来るのか?
あ、息子の3歳児健診の時[この絵と同じ絵はどれでしょう?]みたいなのやったわ!それみたいなやつ???と思っていると、愛想を根こそぎ取られた看護師さんに C みたいな馬鹿でかいプレートを娘に持たされた。

愛想を悪魔に取られた看護師さんに
「あっちみて!今上が開いてるでしょ?手に持ってるこれもココ開いてるね!今からあっちの絵と同じようにそれやってね!」と言われた。

本当に2歳に理解出来るだろうか…開いてる方とか難しく無い?と思いつつ娘の視力検査が始まった。

すると私の予想とは違い娘は理解して
でっかい C みたいなやつをどんどんクルクル回している。

しかもわりとテンポもよく当たる。
無駄がない。C を回すプロ。
「はいじゃあ次これはー?」と言われれば
「あーはいはい次はそれなのね…えーとクルクル…はい!」とは言わないけど阿吽の呼吸でやっている。
たぶんこの二人が餅つきをしてもタイミングバッチリだと思う。クールポコになってもなんにもやっちまわない。

その後よくある半分目を隠すメガネをして片目で測ったりしている。

普段うちではメガネを遊んでかける事もあれば[ブルーライトカットのメガネはつけたくない!だってダサいもん!]みたい気分の時がある。
でもここは家じゃ無いのでちゃんという事を聞く。メガネをずっとかけてる。
それすら偉い!すごい!メガネかけてるじゃん!って思ってしまう。昨日夫のメガネを折って壊したとはとても思えない。

無事に両目、右目、左目を測ってちゃんと見えてることがわかった。
ついでに横に飾られてる眼科なのに目が死んでる、にこにこぷんのピッコロを見つけ「ネズミもいるよ」と答えてる。

その後も気球見てね〜のやつをやった。
はい!アゴのせて〜!おでこココつけて〜!遠くの気球見てね〜もちゃんと見てた。

娘!すごい!
今日できるじゃないか!調子良いじゃないか!帰ったら夫に報告して褒めてもらおう!と思った。爆裂高い高いおねだりしよ!

結局目に菌が入っただけ。との事。
プロレスじゃなくてよかった。

診察が終わりお会計を待っていると
待合室に同じ年頃の女の子と、お姉ちゃんと、お母さんがいた。
女の子は知らない子だけど、お母さんに[あんちゃん]と呼ばれている。
あんちゃんは娘が気になるらしくめちゃくちゃ近くで娘を見てる。全然ディスタンスしない。子どもだから。

眼科の先生や看護師さんには良い子だった娘は
「あんちゃん!ちょっと気になるわ!!」と言った。私とあんちゃんのお母さんはお互いに赤べこと化し「すいません〜」「こちらこそ〜」と首を前にペコペコした。

外面が良いというより人を選んでるのかもしれない。


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