Photo by nyanchi_tara 寂しがりやの幽霊 26 FXkaz 2024年4月24日 19:24 人は時として不思議な出来事に遭遇したります酒飲みの間で、霊的に救われったって体験のお話です昔、俺がまだ神戸で雇われのバーテンダーだった頃の話。 その店は10階建てのビルの地下にあった。 で、地下にはうちの店しかないんだけど、階段の途中にセンサーが付いてて 人が階段を通るとカウンターの中のフラッシュが光ってお客さんが来たのが わかる仕組みになっていた。 でもたまに、フラッシュが光っても誰も入ってこない外を見ても誰も居ないって 事があって、俺は寂しがりやの幽霊でも来たのかなって、半分冗談みたいに ウイスキーをワンショットカウンターの隅の席に置いて「ごゆっくり どうぞ〜」と言っていたんだ。 それからはそれがおまじないというか、げんかつぎみたいになって そういうことがあると、いつもそれをしてた。 そのうちお客さんも「おっ今日も来てるねー」みたいな感じになって (そうゆう日に限って店は凄く忙しくなった) 姿は見えないけど、その頃は店の常連さんみたいに思っていた。 ある冬の朝方、またフラッシュが光ったんで、こんな遅くにお客さんかぁと思って 外を見ても誰も居ない。なんかそのまま朝の空気が心地よいので 階段の上まで昇って一服してたら、突然の大地震。そう阪神大震災です。 うちのビルは地下と一階部分がぺっちゃんこ。あのまま中に居たら確実に死んでました。 あとから考えるといつもただで飲ましてあげているあの見えない常連さんが助けてくれたのかなぁと思います。 今も違う場所で自分でお店をやってますが、 その店のスイングドアが風も無いのにギギィーって揺れたりすると、 今でもウイスキーをワンショットカウンターの隅に置いてます。 そして心の中で「いらっしゃい。あの時はありがとうございました。」と思うようにしています。 読んでいただきありがとうございますこれからも楽くに力を抜いて綴っていこうと思っています。スキ・コメント・フォローなど頂けると大変嬉しいです!これからも楽しいnoteライフを! ダウンロード copy #感謝 #note大学 #出来事 #幽霊 #階段 #常連 #地下 #阪神大震災 #フラッシュ #救われた #ワンショットカウンター 26 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート