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自由進度学習の課題点

今から書くことは僕の覚書。

①手段であって目的ではない。
まず何か目的があって、その目的を達成するために「自由進度学習」が最適かどうかが大切です。
まずは、その目的をはっきりさせておくことが必要と思います。

②最適かどうかどう判断するか。
その子一人ひとりにとって最適かどうか誰がどう判断するのかがクリアになっている必要があります。
例えば、それを子ども自身に判断させるとして、楽な方に流れやすい子どもにそれを判断させてよいのでしょうか。

③教師のやるべきことが増える恐れがある。
これは②に関連するんだけれど、最適かどうかの判断を教師がするとなると、一人ひとりを見取るため教師の業務が増えちゃう。
また、教師がそれぞれの子どもに最適な課題を用意すると、課題準備でパンクする。

④一人ひとりのゴールが違ってくる恐れがある。
授業におけるゴール(目標)が一人ひとり違っちゃうとちょっとまずくないかな。
ゴールが違ってくると、学力差が広がってしまうことも考えられるがどうだろう。

⑤教師の一斉指導の力が落ちてしまわないか。
自由進度学習のときにファシリテートを意識しすぎるがあまり、声かけするだけ・評価するだけになってしまわないか。
一斉指導時に、知識及び技能をしっかり習得させる過程で、思考力,表現力,判断力等も育成するような授業展開を、自由進度のときに担保できるかな。
ただ単に、問題を解いて終わってしまわないか。

⑥効果があったかどうかのデータをどう集めるか。
良いところのデータと良くなかったところのデータをどう集めるべきか。
新しいことをはじめるときには、データを集めたい。

以上ですが、それでも何かやってみる・研究してみる・はじめてみる、ということにはすさまじい価値があると思う。


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