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パリーブレストーパリへ出場するために⑥ 電子機器の準備


近年のサイクリストにとって、電子デバイスの存在は必要不可欠なものになっている。例えばサイクルコンピュータは走行距離、現在地、スピードなど走行に必要なデータが小さな機械によって表示する事ができ、我々はその内容を見て今の状況を把握する事ができる。サイクルコンピューターを忘れてしまうのは、iPhoneを家に置いてきて1日を過ごすのに似ており、なんとなくその日のサイクリングは不安になってしまう。私はロードバイクを主に乗っているが、サイクルコンピューターをはじめ、出力パワーの分るパワーメーター、心拍数の分かる心拍センサーを取り付けている。今日1日のライドからどこを走ったとか、どれだけ速く走れたとか、力はどれだけ出せたのかそんな内容を見て色々な事を考えている。もちろん自己満足的な側面はあるが、日々記録していると比較したり、健康状態も分かったりするので大切な記録となる。最近は益々便利になっており、iPhoneやスマートウォッチとも連携していて、ライド中に電話連絡やメールが入るとすぐにサイクルコンピューターに情報が表示される。ただ、サイクリングは普段の生活から離れて気分転換をする目的もあったりするので、仕事の連絡がサイクルコンピューターに入った時には一瞬にして現実に引き戻されることもある。

PBPにおいて必要なサイクルコンピューターの機能は
①ナビゲーション機能
②経過時間(時計表示機能も含め)
③距離
である。これらがあれば心配なくはしることができる。
更に自分の現在のステータス(調子の確認)として④心拍数 ⑤パワーが確認できればいう事がないであろう。

サイクルコンピューターにはスマートフォン経由でGPSデータを入れる。
このGPSデータは主催者から提供される(日本ではRide with GPSが多いが、PBPではOpen Runnerというアプリを使用)。エクセルデータでキューシート(駒図)も提供されるが、日本と違い地理や地名があまり良く分からないのなら素直にデータに従う方が良い。また、PBPはコースの案内に看板が出ているらしいので他のブルべに比べてあまりコースミスなどはしないらしい。心配いらないとのことだ。サイクルコンピューターの選定を行っている時に、横で見ていた妻は「電子デバイスに頼らないで昔の人みたいに地図を見ながら行けばいいのでは」と提言してくれた。星の位置と看板で判別すれば現在地が分かり、目的地にたどり着ける。そんなスキルが欲しいと真面目に考えたが、現代のテクノロジーに侵さ続けてしまった私の脳ではさすがにそのような能力を発揮するのは難しいと安易に想像できてしまい、あきらめた。

GARMIN EDGE530はとっても高性能ナビゲーション機能も素晴らしい

さて、私が今回のPBPで選んだサイクルコンピュータはGarmin Edge530である。Garmin社の製品は衛星、機能、スピード、信頼性が他社製品と比べて抜きん出ている。特に520から性能が飛躍的にパワーアップしており、メモリーの容量はかなり事足りている。最新製品の540、840(タッチ機能)、1040(大画面)はバッテリー容量面で更に強化され、ソーラー機能を持ったものがあり、特に1040solarはバッテリーも40時間以上も保つ。そこに魅かれて購入を考えたがやはり値段が高いので今回の購入は見送った。渡航費や食事費などにお金がかかってしまうためである。またブルべでよく使われているGARMIN eTrexの購入も考えたが、すでにこの機種は古く、CPUが遅いのとメモリーも古い容量のままのため少なく、使用経験がない私としてはこの機種に信頼を置くことができなかった。また、GARMIN EDGE530が機能しなくなったときは、スマートフォン(open runnerのアプリかRide with GPS)を使えば何とかなるのではとアドバイスをいただいたため、使う事を見送った。


ヘッドライトの選定
夜間の走行の際ライトはとても不可欠なものだ。PBPではレギュレーションでヘッドライトとテールライト前後のライトを義務付けられている(ちなみに日本では、前と後2灯ずつを定めているところが多い)。夜間は街灯の無い中で走ることが多いので、真っ暗の中を走る。それは日本よりも暗い所を走る時間は多い。そのため前を照らす明るさはとても大切だ。また後方に知らせるテールライトも安全上必ず必要になる。昔はダイナモを使って発電するか、電池を使った白熱球のライトが主流であったが、LEDライトが登場してからここ20年の中でどんどんと進化して明るくなり、バッテリーも長い時間使えるものとなった。そのため現在ではバッテリー式のLEDライトが主流になっている。ただハブダイナモも進化してきており、使っている方も増えてきている。4月のブルべではあぶくま輪業の方のバイクや、今回のPBP出場にあたりラジオを聴かせていただいた新さんの新車にも搭載されているのを見て、充電要らずのライトもどんどん出てきているので、ここらへんの機器をみると楽しくなってきてしまう。少し話はズレるが新さんはライトを沢山持っており常に研究しているらしい。すれ違う時に相手に対して眩しくさせないライトなどとても気にして選んでいるとのこと。ライトの話だけでお酒を飲みたいものである。

今回用意したヘッドライト達 合計3つ用意した


で、結局ヘッドライトはキャットアイVolt 800neoという高性能LEDライトを選んだ。ブルべでよく使われているVolt800の後継機種でみなさん待ち望んでいた商品だったらしい。この機種は光量がローであれば12時間ほど持つ。Volt800は9時間だったので3時間プラスされた形だ。これはロングライドでは重宝する。PBP中は日の入りが22時、日の出が翌日7時ということは9時間は連続して使用することになる。Volt800neoであれば十分に持つだろう。暗い夜道をずっと走るのだが、光量はローでも問題はない。家の近所の河川敷で何回か試してみたが、ある程度先を見ることが出来るし、明るすぎるという事もなくちょうどいい光量である。また、カートリッジ交換式バッテリーであるため、バッテリーを充電しなくても済む。

サブライトとしてキャットアイのURBANという単三電池で活用できるLEDも副灯として用意した。基本はVolt800neoで考えているが万が一途中で点灯しなくなった場合のことを考えてのものである。またVolt800neoが完全にバッテリーが無くなったり、トラブルを起こした時用にLezyne Macro Drive 1300xxlを用意し、ドロップバッグ(PBPでは400㎞地点と800㎞地点で訪れるLOUDEAC(ルデアック)に置く)に入れておくことにした。2回の600kmブルべはこのライトとURBANで乗り切ったし、バイクロアの冬場の強烈なイベント「ARAKAWA12」も極寒で活躍したしとても優れものだ。ちなみにARAKAWA12とは真夜中の秋ヶ瀬の森を7時にスタートし朝7時にフィニッシュを迎える周回レースのことである。

テールライトはキャットアイのOMNI5を用意した。日本のブルべでは結構なライダーのバイクに装着されているものらしい。単4電池2つで60時間程点灯する優れものだ。途中で灯りが暗くなってしまったら電池を交換すればよいので気軽である。これは2つ用意した。また、ヘルメットテールライトとして、キャットアイORB SL-LD160-Rを用意した。これはCR2032というボタン電池を使用する。とても小さくて軽いのでヘルメットに取り付けるにはとても良い。

ブルべでは定評のあるキャットアイOMNI5

さてサイクルコンピューター、LEDライトなど電気を使う製品はバッテリーの量という現実が立ちふさがる。またスマートフォンも1日使っていればバッテリー切れを起こす。そのため、充電するバッテリーをいくつか用意しなくてはならない。チェックポイントで充電できる可能性もあるが、その場合止まってなくてはならない。PBPで使用するサイクルコンピューターや、バッテリーのことについてどうしようか考えていることをFacebookに投稿したら、古くからの自転車仲間であるササモリさんからモバイルバッテリーを提供していただけることになった。シリコンパワー社製の20000mAh1台 10000mAh2台とバッテリーで十分な量を確保することができた。またパリの空の下の巴さんからGarmin拡張バッテリー(3800mAh)を用意しておいた方が良いのではとアドバイスをいただいた。雨天時の事を考えるとコードを付けられない状況も発生するので、用意することにした。事前に試しで使った時は、夜間サイクルコンピューターの画面が点灯していた。600㎞のブルべではバッテリーの消費を恐れるあまり画面ライトをオフにしていたがその心配はなくなった。ただ、モバイルバッテリーは雨が降った時に浸水する恐れがあることや、寒い場合の放電。重量の事もあるためいくつかドロップバッグに分けることにした。

シリコンパワー製のモバイルバッテリー信頼性抜群
下にあるのは今まで自分が使ってきたモバイルバッテリー
巴さんのアドバイスから拡張バッテリーを購入
これのおかげで夜間でのサイクルコンピューターの画面が点灯できる

バッテリーの仕様計画は以下とした
①スタート時(garminには最初から拡張バッテリーを搭載) 
拡張バッテリー 10000mAhのモバイルバッテリー1 +5000mAhのモバイルバッテリー 3500mAhのモバイルバッテリー
バッテリー容量の少ないものから使っていく。

②400㎞地点のLOUDEAC(ルデアック)ドロップバッグ
20000mAhと10000mAhのモバイルバッテリー2を用意し、モバイルバッテリー消費状況によりどちらかのバッテリーに交換(おそらく10000mAh)する。ヘッドライト用のバッテリーカートリッジの交換。ただし日中にヘッドライトの充電を行った場合は交換しない。また単4電池8本とCR2032のボタン電池2枚

③800㎞地点のLOUDEAC(ルデアック)ドロップバッグ
20000mAhのモバイルバッテリー 
ヘッドライト用のカートリッジの交換


最後はスマートフォン
妻から譲り受けたiphoneXRを使っていたが、既に3年も経過したものでバッテリーが1日も保てないため、最新機種のiPhone14に交換した。これによりスマートフォンのスペックを上げる事によってバッテリーの心配はすくなくなった。

あと今回持っていけかったものとしてアクションカメラがある。
ライブで配信を考えていたが、そこまで余裕はないだろうと思いそっとしまっておくことにした。

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