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未完成のストラテジー

今週は特にやることがないと言いますか、
コールを売ってデルタヘッジで先物を売買しているだけですので、
やってる本人がツマラナイのですから、読んでいただいても確実にツマラナイので、別の話を少々したいと思います。

もう既に薄々勘づいてらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私はテクニカル分析はしませんし、それっぽいこともポストしませんし、そもそもチャートをほとんど見ていません。

全くチャートを見ないかというと嘘になりますが、
朝起きて深夜どのように動いたのかの確認をするのと、
数日間の高値安値のチェック、
稀に25日線はどのあたりにあるのかなぁと見るくらいで、
分析ととても呼べるような見方はしていません。
では株を始めた当初からチャート、テクニカル分析をしてないとかというとそんなことはなく、かつては穴が開くくらいにチャートは見てましたし、自分なりにテクニカル分析をしていました。

なぜチャートをほとんど見なくなったのか、テクニカルなことをしなくなったのか、
その点について今回は書いていきたいと思います。

断っておきますが、テクニカル分析を否定するつもりはありません。
テクニカル分析をし、勝っている方がいることは知っています。
私はトレードを重ねていく中で、
「自分のトレードスタイルに特定のテクニカルをベースにしたストラテジーが合わない」
ということに自然と気づき見なくなっていったということです。
簡単にいうと、自分にとって実用性がないから辞めた、というわけです。

私は株から相場の世界に入り、
何年かしてシステムトレードというものにハマりました。
それまでもチャートを分析しテクニカルを駆使したつもりで裁量取引をしていましたが、なかなかうまく勝てませんでした。
裁量でトレードをすると、人間ですから熱くなります。
熱くなることで折角決めた自分のルールを破り、テクニカル以外のことをやり、大損することや利確を早まってしまったことが何度もありました。惚れてしまった銘柄を塩漬けにして悶々と何ヶ月も過ごすこともありました。

負けていく中で私は「テクニカルが求める正しいトレード」と自分の裁量との間に埋められないギャップがあり、だから成績が伴わないのだと思い始めるようになりました。
そして「そのギャップを自動売買によって埋めることで安定的に勝てるようになるのではないか」
つまり、チャート分析に勝利の答えがある、その答えを導く方程式を正確に再現できれば勝てるようになるはずだ、そう強く思っていったのです。

システムの運用には当然チャートが必要不可欠です。
たとえばゴールデンクロスで買ってデッドクロスで売るなどをシステムに組み込みます。
システムには、ひと通りテクニカルが装備されていますし、ドル円、米株などの外部データもぶち込めますので、好きなように構築できます。
バックテストを繰り返し、納得できる勝率と期待値を持つストラテジーを運用していくという流れです。

これは過去私が作ったストラテジーのバックテストの成績です。古いものです。2010年に400万でスタートし、2017年に1億4000万になります。
勝率は概ね55%程度。
投資回数も少ないわけではなく効率的に資金を回せているかもしれません。
チャイナショックのあった2015-16年のパフォーマンスも悪くありません。
震災後からアベノミクス、それから2017年総選挙あたりまでの軌跡です。
2013年はやはりいい時代でしたね。
現在もコロナ禍のどん底から日経史上最高値を超えましたので、今と2013年は重なる部分があるかもしれません。

このシステムは一つのルールに則って運用されています。
ロングオンリーでレバレッジ有り。
裁量はいっさい挟んでいません。
2010年にこのストラテジーを知っていれば、2017年には400万が1億4000万に間違いなくなっています。
では、あなたは私からこのシステムを「いくらで買いますか?」
人によっては騙されて10万とかで買いたいという人がいるかもしれませんが、こんなもの一円の価値もありません。
絶対に親友から勧められても買ってはいけません。

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