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オプション取引とは

まず、はじめにオプション取引の初歩的な部分についてお話しします。もう既に、ある程度オプションを知ってる人は読まなくていいと思います。

むかし、先物トレーダーの方から
「オプションはやったことがない」と言われたことがあります。
たしかに、先物とオプションは別物として扱われていますが、オプショントレーダーからすると先物は「オプションの一つの手口」にすぎません。
以前、Xにも書いたことですが、
ストレートしかない投手には球種という概念はありませんが、カーブを一つ覚えればストレートも「球種の一つ」になります。
「先物」はオプショントレーダーにとっては「球種の一つ」であり、言い換えれば「変化のない変化球」なわけです。
つまり、先物しかしたことがない人はオプションをやったことがないのではなく、先物がオプションの一つであることに気付いてないというだけなのです。

試しにオプションで先物を作ってみましょう。
先物は同じ権利行使価格のコールプットをロングショートすることで作れます。
ロングであれば、コールロングのプットショート。
ショートであれば、プットロングのコールショートです。

option戦略

試しに、2月限36000のコールをロング、プットをショートしてみます。損益は下の図のようになります。

option戦略

先物トレーダーの方には見慣れた損益図だと思います。先物は持った枚数に応じ、損益が一定に増減しますが、コールロング、プットショートで先物ロングと同じ損益図を描くことができるのです。
通常のオプションの場合はラージ1枚。
ミニオプションならミニ1枚に相当します。

つまり先物トレーダーの方は、任意の価格でコールとプットのロングショートを「同時に行っている」だけなのです。これをバラしたのが、まさにオプション取引というわけです。

コールにもプットにもそれぞれその瞬間のメリットデメリットがあります。それを把握していない状態で先物をやるのと、それを把握している状態で先物をやるのとでは、些細なことではあるのかもしれませんが、大きな違いがあると私は思っています。

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