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秋の悲壮の心地よさ(涸沢の紅葉眺めて秋の冷風浴びる心地よさ)

「サガンの小説の少女のように気の難しい顔が素敵だね」不自然な君が好き(C-C-B)

「枯葉散る夕暮れは来る日の寒さをものがたり雨に壊れたベンチには愛をささやく歌もない」恋人よ(Mayumi Itsuwa)

「折り鶴のひとつひとつに過ぎた日の夢を繋いで、悲しみを忘れて、いくつも折りました」千羽鶴(Cherish)「A child alone in daddy’s room The gun was hidden here No one home to catch me when I fall」Best I Can(Queensryche)「Tonight I want to give it all to you In the darkness There’s so much Iwant to do And tonight I want to lay it at your feet」I Was Made For Lovin’ You(KISS)管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067(J.S. Bach)《アルルの女》~ファランドール(Georges Bizet)「Girl, what’s on your mind? You got something that’s ailing 」Mysterious(Talisman) あれだけ灼熱の燃える太陽の夏も翳りが見え始め秋に向かうこの時期にしっとりしたい音楽たち。
特にMayumi Itsuwa no To Lover は凄い。イントロのインストゥルメンタルの荘厳かつ悲壮感は尋常ではない。今の日本の楽曲であそこまでやることはほぼない。メリーアン(THE ALFEE)もかなりの悲壮感。時代だねぇ。80年代前半。日本は戦後の高度成長で急成長したとはいえまだ戦争の(こころの)傷は癒えておらずあのような悲壮感が。これが85年のプラザ合意を経て、つくば科学万博なども経験した日本はバブル経済に向かい傷はいつの間にか癒えており、楽曲の悲壮感も減った。
90年代に入るとプリンセスプリンセスの世界で一番暑い夏(これは1989年かな?)やKome Kome Club の浪漫飛行など安心感、高揚感が日本人の心を占める。(Kome Komeも「sure dance」などはマイナーキーの曲もある)しかし90年代中盤にはバブル崩壊、オウム事件も経て日本の束の間の安息も終わりを告げる。その後は失われた30年、いやそろそろ40年を経て経済、科学技術大国であった80年代、90年代前半まで日本の隆盛は見る影もなくなる。 『氷点』音楽ではなく1960年代の文学のベストセラー、著者;三浦綾子あらすじ;吹雪すさぶ北海道を舞台に、殺人犯の娘としてうまれたヒロインが幾多の苦難を迎える。 北海道でも札幌より遥かに雪も多く冬は厳しい旭川出身も三浦綾子。私は約2年間旭川で暮らしましたが冬はなかなか凄まじいですね。こういう作品が生れてもおかしくない厳冬。三浦は氷点があまりにも有名ながら十勝岳噴火とそれに伴う火山泥流(大正泥流)にまつわる物語を描いた『泥流地帯』も有名。 安全地帯も旭川出身。「青い瞳のエリス」や「プルシアンブルーの肖像」などの悲壮感は旭川のなせる業。

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