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スピッツが好きな理由を考えてみた

スピッツが大好きです。曲も歌詞もイラストもセンスも全部好きです。

初めて出会った時から8年が経ちます。20年という人生の中で、スピッツが占めている割合って本当に大きい。もちろん、常に聞いているというわけではなく、でも、8年間、私の生活には必ずスピッツの音楽があって、こんなに好きでい続けられるのってスピッツだけだなあと思っております。



ところで、どのバンドにも「初期の方が良かったなあ」と思う語っているように感じます。「古参アピール」と呼ばれてしまうかも。

そう言われても構わないんですが、やはり私は初期スピッツのファンですね。アルバムとしては『惑星のかけら』が一番好きで、曲だと『魔女旅に出る』『ラズベリー』『僕の天使マリ』あたりが好きです。

(それはそうとスピッツのアルバムの写真のセンスが大好きすぎます。アルバム写真で好きなのは『三日月ロック』。そして会報紙の隅のイラストが性癖を完全にロックオンしにきてる)


そんなふうに「スピッツの中ではこういうのが好き」というのがありながらも、好きでい続けられる理由ってなんだろう。そう思ったので今日は理由を考察していこうと思います。


本当にたくさんあるのですが、言いたいことは主に2つです。

1.ジャンルが幅広くて飽きない

2.詩のセンスが好きで、永遠に考察していられる


1.ジャンルが幅広くて飽きない

スピッツって、バンドの中でも「これ同じバンドなんだ」となるくらいロック調(いつもジャンルはロックですがあえて)、ポップ調とどんどん変わっていくバンドだと思っています。例えば『俺のすべて』『マフラーマン』と、『愛のすべて』『ひなたの窓に憧れて』ではこの4曲あげただけでも随分と曲の印象が変わるように思いますよね。今日はちょっと激しいのが聞きたい、失恋したから沁みる曲が聞きたい。そんな希望にいつも寄り添ってくれる、いわば『何でも屋』がスピッツだと思うのです。

でも決して「方向性がバラバラ」なわけではないのは、演奏が決してぶれないことと、歌詞がぶれないことにあると思うのです。

2. 詩のセンスが好きで永遠に考察していられる

『チェリー』『空も飛べるはず』あたりはかなり有名であると思うのですが、一度歌詞をじっくりご覧になったことはありますか。非常にわかりません。ファン歴8年目の私も、全くのお手上げです。

まず、一文の中では繋がるのですが、二文繋がると分からなくなる。そんな現象があります。有名曲で顕著な例ですと『渚』などでしょうか。

「柔らかい日々が波のおとに染まる」<分かる

「幻よ さめないで』<分かる

じゃあ二つ合わせてみましょう。・・・途端にわからなくなります。

でも、日本語の一つ一つが響きがよく、詩全体としてはまとまった雰囲気を作り出すので、「難解な歌詞」を聞いている人に無理やり聞かせることはありません。

考えてみると「不思議だなあ」。そこがスピッツの素敵なところだと思います。

社会の問題だとか、世界平和を歌詞に織り交ぜたり、聞いている人を突き動かそうとするバンドが多い中で(比較論は決して好きではありませんが)、ただの日常や心の動きを繊細に描く歌詞を守っているバンドは稀有だと思います。他にない、「聞かなきゃ」「理解しなきゃ」という意識からファンを解放してくれる、そんなスピッツの優しさが好きです。

あくまで『ニノウデの世界』の中でゆっくり揺蕩わせてくれる、そんなバンドです。

草野さん曰く「セックスと死」がテーマらしく、ファンの中でも考察は止まることを知りません。スピッツ大学さんに何度お世話になったことか。でも、そんな「意味不明」な歌詞だからこそ、聞いている人一人の人生に置き換えられる。聞いている人だけの「スピッツ」が出来上がる。しかも、一人の人にとっても時期や感情の変化でどんどん解釈も変わっていきます。だから私もずっと、8年の間も聞き続けているのだと思います。




まとめ

実は「1984→」あたりから懐古歌詞が多く遠ざけていたのですが、「優しいあの子」「猫ちぐら」で、また熱が上がっています。

伝えたいことはたくさんあるのに、私の日本語能力がなくて、言葉にならない気持ちが多いから、あえて書かなかったところがいくつもあります。大好きで守りたいもので、恐れ多いからこそ、気持ちが強すぎて全然うまく書けませんでした。

今までスピッツを語ってこなかったのにはこうなることがわかってたからなんでしょうね。難しかったです。

いつかもっと言語化の能力を上げて出直してきます。

とにかく、スピッツ大好きです。おかしいよと言われてもいい、ただもう一度最前3列目でライブを見るまでは僕は死ねない。ね。

8年間生活に寄り添ってくれてありがとうです。



2020.10.29   14:33

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