見出し画像

懐かしきITブラック企業の思い出~ホンモノのブラックは低賃金・長時間労働だけじゃない!


外資転職ドットコム

[PR]
IT業界で働く全ての営業関連職の皆様に外資ITへの転職をオススメしているブログ外資転職ドットコムを運営しています。

私はこれまで日系ブラック企業の転職も含めて5回の転職を繰り返してまして、外資ITは4社目です。これまで経験してきたことや、監修として手伝っていただいてる方からの情報提供で外資ITのさまざまな実話を外資転職ドットコムで紹介しています。

外資といえば高年収の話やクビ事情はもちろん、福利厚生や英語についてなど、多くの外資ITでの経験を踏まえてさまざまな側面から外資ITの実態を紹介しています。よろしければご覧ください。(外資転職ドットコムはこちら


今回の投稿では、私が外資ITに転職する前、新卒で入ったブラック企業での思い出話を紹介させていただきます。

私が新卒で入った会社はIT関連のいわゆるブラック企業でした。

私が就職活動をしていた当時は今でいう「スタートアップ」的なキラキラした意味合いであらゆる中小零細企業が「ベンチャー」といって、こぞって新卒採用市場でアピールしていました。

私もその波に飲まれ、キラキラした世界を夢見て入社したのが、キラキラとは程遠い、超ブラック企業でした。

今でこそ私は外資ITでそれなりのお給料をもらえるようになったのですが、スタートの新卒で入った会社はもちろん年収300万円未満、長時間労働はあたりまえの世界でした。

今回は、そんな私の在籍していたブラック企業での体験の中から、「今思えば笑えるなぁ」というネタをご紹介させていただきつつ、今もブラック企業で苦しんでいる方に向けて「こんなレベルのブラック企業出身でも、外資ITで転職を重ねれば10年で年収は10倍近くになる」ということを知っていただき、外資ITにチャレンジする参考にしてもらえたら嬉しいです。(ちなみに、私がいたブラック企業は倒産してもう存在してません)

気になるお仕事内容とお仕事環境

私が新卒で入った会社は孫請くらいの立ち位置でシステム開発会社からシステムがちゃんと動くかをテストする仕事を請け負っていました。

テストの手順書があり、「1番をクリックして、2番をクリックすると”XXX”と表示されることを確認」みたいな事を、毎日、永遠とやり続ける仕事です。

テスト案件の単価は安いので数をこなさないと会社が持たないため、営業さんはテスト作業チームである私のいる部署に気をかけてくれながらも、無理な期日の案件を取るしかなく、ガンガン詰め込まれてました。

もちろん人員の増強はないので、みんなが一人で二人分働く、というような状況です。さらに、もっと人が足りなくなると、案件を受注した営業も徹夜でテスト作業に加わり、「案件を取った罰ゲーム」という話をして笑ってました。

そんなブラック企業ですので、もちろん、社長は社員と不倫してます。
私はそのブラック企業に3年在籍してましたが、社長の不倫相手が社内で何をしている人なのか結局わかりませんでした。ちなみに歳の差は15歳ほどでした。

そして、ブラック企業ですので、もちろん、オフィスのレイアウトは占いで決まります。
私がいたブラック企業の社長は、提携してる占い師みたいなのがいて、ある日突然、大掛かりなオフィス改修が決まって、占いによって社長の部屋の位置を変えて、社長室の壁をぶち抜かなければならなくなってました。

そんなブラック企業の社長は、ある日、飲むタイプの育毛剤を服用し始めて、副作用で汗が止まらないと言い出したり、動悸がすると言ってみたり、しまいには男性機能が低下したらしく、それを別の薬で迎え撃ってました。もはや何がしたいのかよくわからなかったですね。

そんな職場が、キラキラに憧れた胸いっぱいの新卒だった私が飛び込んだ「ベンチャー」企業でした。

朝礼で謝罪事件

ブラック企業に在籍していた3年間はキャリアもプライベートも将来が見えない状態で文字通りお先真っ暗でした。

毎朝8時半ごろに出社して、朝礼をした後はひたすらテストです。テストマニュアルを一行一行こなして、気がつけばお昼。ゆっくり食べてる時間もないので、近所のリンガーハットで買った皿うどんを食べながら、テストして、気がつけば6時。全然終わらないので、ファミリーマートに夕食のビーフンを買いに行って、10時までテスト作業をして、11時過ぎまで作業レポートをまとめる、そんな毎日でした。

ただ、今思えば色々と面白い話がありました。
その中で真っ先に頭に浮かんだのが「朝礼で謝罪事件」です。

私が在籍していただブラック企業では、めちゃくちゃ作業に追われていても必ず「朝礼」はやっていました。「今日は何をします!」みたいなことを何十人か全員が一人一人言っていくという極限に無駄な時間です。

この「朝礼で謝罪事件」の発端となったのは、私の業務量が限界まで達していたタイミングで社長から本来自分の業務ではない作業を依頼されたので、「すみません。申し訳ないのですが、それはXXさんにお願いしてもらえませんか?」と言ったのが始まりでした。

そのXXさんというのはブラック企業にあるまじき人材で、いっつも暇そうにしているおばさんです。いつも定時に帰っているし、頼むからその人に仕事をやらせてくれと、お願いしたつもりだったのですが、その私の態度に切れた社長からきたメールがこちらです(思い出に個人のメールに転送した原文を掲載)。

明日の朝礼でみんなの前で謝罪してください。

5分間与えますので時間を使い切って謝罪してください。

これが出来ないのであれば、明日から永遠に会社に来なくて結構です。

僕がなぜ怒っているのか理解できないのであれば本当に来ないで
ください。会社に不要な人間です。居ない方が業務がはかどります。

実際に送られてきた社長からのメール

当時の私の年齢は 23-24歳くらいでしょうか。社長からこんなメールがきてものすごく焦りました。「明日から仕事がなくなってしまう」と。

私は非常に焦りながらも、みんなの前で謝るのもカッコ悪いし、どうすべきか。。。と一晩ものすごく悩みました。

悩んだ結果、みんなの前で謝るだけで雇用が保証されるので有れば安いものだと。5分謝るだけで20万円毎月もらえるので有れば、安いもんじゃないかと思うようにしました。

そして、翌日の朝、私は元気よく5分間謝罪をして、30秒深々と頭を下げてお詫びしました。社員全員の前で。

おかげでそれ以降もありがたく、給料20万円くらい(額面)をいただくことができました。本当に懐かしい思い出です。

給料遅配事件

続いての思い出が「給料遅配事件」です。

みなさんはいくら安くても、給料というのは決まった日に振り込まれると思っていませんか?

ブラック企業というのは、給料の支払いが遅れることがあります。

そして、それを「給料の遅配」というのですが、私はブラック企業で働いていたおかげで、この言葉に出会いました。

私がいたブラック企業はソフトウェアのテストがメイン事業でしたので、お客様がシステムを開発されて初めて発生する仕事です。

「テストの需要喚起」なんてできません。

このため、基本的に事業は不安定で永遠と自転車操業でした。そんな状況だと年に何回か渡されるのが「給料遅配のお知らせ」です。

詳しくは知りませんが、どうやらこれは法律的に従業員に正式な文書として知らせる必要があり、時々そんなお知らせをもらうことがありました。

これも本当に懐かしい思い出です。

変な中途社員しか入ってこない問題

そんなブラック企業なので、人は辞めていきます。

人が辞めればさすがに採用活動を行います。面白かったのはそんなブラック企業には「変な中途社員」しか入社して来ないということです。

「即戦力」だったはずのAさん

私が出会ったブラック企業の中途入社は二人いて、一人は私も顔合わせ的な面接でお話をさせていただき、真面目そうな方でした。

この方を仮にAさんとします。Aさんは、過去にはテスト業務も担当していたことがあるとのことで、まさにみんな大好きな「即戦力」ってやつでした。

が、、、実際に作業を一緒にやっていると、まずテストする作業項目が一個一個「何をクリックする」っていうレベルで書いてあるにも関わらず「すみません!ここまでくると、この表示が出るはずなんですが、出ません!」っていうことが発生します。

テスト手順書を一緒に見ながら話をすると「ここはやる必要がないかなって思ってました」なんてことをAさんは平気で言っちゃいます。

そうすると何が起こるかというと、「Aさんがやったテストを誰かがもう一回テストする」っていうことが発生します。

そんなAさんなんですが、自分の椅子にクッションを引いて座っていました。

誰一人そのことは気にしてなかったんですが、ある日の深夜、テスト作業の合間に会社で同僚とじゃれていたら、Aさんの椅子にあたって、クッションが落ちてしまったんです。。。

すると、Aさんの椅子の座る部分に「絶対、幸せになる!」って太字の油性ペンで書いてあったんです。

これには現場にいた同僚は全員ドン引きで、そっとクッションを戻して仕事に戻りました。ちなみに、Aさんは最終的にはご自身で辞めることを決めて、最終日に、その「絶対、幸せになる!」を一生懸命拭いて落としてました。

自信家のカリスマ「新しい風」だったBさん

もう一人、私が知っている中途入社の人は営業で入ったBさんです。

年齢は30歳手前くらいで話し方に癖があり、聞いたこともない会社からブラック企業に入ってきているにも関わらず、すごく自信に満ちた方でした。

このBさんの面白ストーリーは業務には関係ないんですが、転職して入った会社があまりにもブラックだったので、ある日、自信家のBさんは「ストライキを起こしてブラックを是正させよう!」と社員のみんなを鼓舞し始めました。

ブラック企業に飼い慣らされた社畜達は「新しい風」である自信家Bさんのカリスマ性に導かれて「そうだ!そうだ!その通りだ!」となって、Bさんもその気になり始め「労基署に相談したらこう言われた」とか色々と動いて着々と準備を進めていました。

そして、決戦の日。自信家のカリスマBさんはまず一人で社長のところへ乗り込みました。

「従業員は疲弊してます。ブラックな体質を是正しなければ、全員辞めます」と。

すると、社長はBさんに「そうか、わかった」と「辞めると言っているやつを全員連れてきてくれ」と伝えました。

自信家のカリスマBさんが社長の部屋から出てきて、みんなに一人一人「よし、行こう」と言って回っていると。。。

「いや、、、やっぱ俺はいいや」と私も含めて全員が逆にカリスマBさんを拒否しました。最後の最後で。

これにはBさんもびっくりしてましたが、Bさんはそのまま退職されていきました。

ブラック企業ってすごいですよね?これらは全て実話です。

当時は1日1日が必死で、久々にテレビを見た時は「あぁ、今はこういうお笑い芸人が人気なのかぁ」って感じた時の感情を今でも覚えてますが、全ていい思い出です。

実力主義でもクビがあっても、外資ITはブラック企業よりも100倍いい環境

ブラック企業に在籍していた当時は将来に対する不安で押し潰されそうになってましたが、私は外資ITへ転職したことで全てが変わったと感じてます。

初めて外資ITに転職した時はそれはそれで大変でしたが、ブラック企業での勤務状況と比較すると全く苦にはなりませんでした。

むしろ「どの会社に自分の労働時間を売るかでこんなにも給料が違うのか」と衝撃を受けていました。私が外資ITへの転職をおすすめする理由の根本はここにあります。

私はブラック企業出身者なので、全員に外資ITをおすすめしたくなるのですが、もしかしたら日系ホワイト企業出身だったら違うのかもしれません。

ただし、話に聞く限りでは「ホワイトだけど将来が不安」という方も日系ホワイトにはいるようですので、それと比べると外資ITに転職することで、サラリーマンとしてのサバイバル能力は格段に上がると断言できます。

もしあなたがブラック企業でITに関わる業務をされていたらぜひ、外資ITを目指して今すぐ転職活動を初めてみてください。

ITに関わっていない第二新卒で、もし外資ITに興味があれば、まずはIT企業に向けて転職活動をしてみてください。すぐに外資ITには行けないかもしれませんが、そこに行くためにまずは今のブラック企業を抜け出す努力をされることをおすすめします。

断言できますが「外資ITは何があっても、ブラック企業より100倍いい」です。

ブラック企業から抜け出すのは時間的、精神的になかなか難しいかもしれませんが、是非、頑張って抜け出してください。

[PR]
IT業界で働く全ての営業関連職の皆様に外資ITへの転職をオススメしているブログ外資転職ドットコムを運営しています。

私はこれまで日系ブラック企業の転職も含めて5回の転職を繰り返してまして、外資ITは4社目です。これまで経験してきたことや、監修として手伝っていただいてる方からの情報提供で外資ITのさまざまな実話を外資転職ドットコムで紹介しています。

外資といえば高年収の話やクビ事情はもちろん、福利厚生や英語についてなど、多くの外資ITでの経験を踏まえてさまざまな側面から外資ITの実態を紹介しています。よろしければご覧ください。(外資転職ドットコムはこちら


外資転職ドットコム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?