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「そんなことしたら人に笑われる!」

32年前実家の宿を継いだ際、ビックリしたこと。11月から3月は松葉ガニシーズンで繁忙期。それ以外は8月が海水浴で忙しい。それ以外はほぼオフ。津町、半年フルに働いて半年休むみたいな感じ。それでもまあ、食べていけたんですけどね、当時は。

でもそのことに違和感があった。冬のカニシーズン以外は自分で商売を始めようと思っていました。

それで始めたのがスキューバダイビング事業。ダイビングのインストラクターの資格を持っていたこともあり、マリンレジャーの仕事がしたかった。宿屋のオヤジだけで終わるのではなく、何か新しい事業もやりたかった。11月から3月が繁忙期。4月から10月はダイビング。「これは理想的だ!」と思ったんですね。

でも、その土地になかったことをやろうとすると色々な障害があります。漁業の栄えている町はマリンレジャーの導入には消極的です。「ダイビング=密漁」のイメージもあった。それでも新しいことをやろうとするパワーを私は持っていました。なんといっても当時は30歳になったばかりでイケイケでした(笑)。

嫌がらせの電話なんかもかかってくるわけです。そうすると親の世代は世間体を気にする。

「そんなことしたら人に笑われる!」

なんどこの言葉を親に言われたことか。田舎で新しいことにチャレンジするのは、敵を作る、胡散臭く見られる、異端児として扱われる。

以降ダイビングに限らず、何か新しいことに挑戦しようとすると親の反対(今思えば「心配」なんですけどね)を受けます。

その時決まって投げかけられる言葉が

「そんなことしたら人に笑われる!」

でした。

「世間体」ってやつなんでしょうね。田舎ではこれが非常に重要。でも、これが新しいことに挑戦しようとする気概を失わせます。そこで素直に挑戦することを諦めるか。迷わず突き進むか。

周囲の反対の中でも親の反対は特に強烈です。それを覚悟の上で行動に移せるか否かが非常に重要になります。若い時だからこそ、迷わず進むことができるんじゃないかなーと思いますがいかがでしょうか。

50歳を過ぎた今、真っさらの状態からダイビング事業を始める勇気はありませんが、30歳の時ならばそれができた。

親に反対された時、それでも行動に移せますか?素直にあきらめますか?

覚悟の分岐点だと思います。前にも述べたように、言われたことだけをやる人生で終わるか、自分のやりたい新たなことに挑戦するか。うまくいくかどうかはわかりませんが、挑戦できる人生でありたい。そんな風に覚悟を決めた上で行動して欲しいなぁーと思います。

自分に近い立場の人の反対ほど行動力を奪います。「反対された時の覚悟」をぜひ持ってくださいね。




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