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きのう何聴いた?早大生4人が語る「推しアーティスト討論会」

街を歩いても、電車に乗っていても、毎日必ず一人はイヤホンをした人に出会う気がします。
現代人にとって音楽はもはや生活必需品です。
でも、他の人が一体どんな音楽を聴いているのか、気になったことはありませんか?

この夏、私たちGaku-yomu編集部は、「推しアーティスト討論会」と題して、メンバーそれぞれが好きなアーティストについて語る特別会議を開きました。
本記事はその議事録をまとめたものです。

超有名アーティストのあまり知られていない一面や、少し変わった「推し」など、いろいろな話が飛び出しました。

【メンバー紹介】
とり:就活で日々胃が痛い大学3年生。プロレス観戦、アニメとマンガが心の癒し。

たんご:文学部に強い憧れを抱く政治経済学部1年生。ジャズサークルとタンゴ演奏サークルに所属。

すえす:旅行にハマりかけている大学2年生。バスケ、マンガ、アニメが大好き。世界一周したい!

やま:無事卒業できることが確定した大学4年生。美味しいもの巡りが大好き。元ダンスサークル所属。

「推しアーティスト討論会」



とりの推しアーティスト:平沢進


http://fujirockexpress.net/19/p_1760から引用

アニメのサントラで沼落ち、一度見たら忘れられないインパクト大の教祖おじさん
平沢進を知ったきっかけは、劇場アニメ『パプリカ』の挿入歌だった。宣言するような独特の歌い方と難解な歌詞、唯一無二のメロディーに惹きつけられた。気になってYouTubeを漁ってみると、教祖のような見た目のオジサマが謎の楽器を操り、無表情で歌う動画が大量に出てくる。「変な人だな…」と思いつつ、気付けば再生リストが平沢進で埋まっていた。

 - みんなと語る平沢進 - 

👤すえす
アーティスト性が強いですね…

🗣️とり
私はハイソすぎる音楽よりは、エグ味というか、変なところがある曲が好きです。平沢さんは、見た目がちょっと坂本龍一に似てないですか?だから、別の世界線の「教授」(坂本龍一の愛称)だと勝手に思ってます。

👤たんご
アニメに楽曲提供しているってことは、海外でも人気なんですか?

🗣️とり
そうみたいです。今敏監督の『パプリカ』の劇伴で、アカデミー賞にノミネートされたこともあります。テクノポップとアジアの民族音楽っぽい要素が混ざった音楽で、それが今監督の作風と合っているんですよね。『千年女優』という今監督の別の作品のサントラも作ってます。主人公が恋人のもとへひたすら駆けていくシーンに平沢さんの音楽が流れるんですが、疾走感やかっこよさと同時にどこか切ない感じもする。すごく良い曲です。

👤すえす
ライブには行ったことあるんですか?

🗣️とり
ないです、最近好きになったばっかりだから…。でも、ライブもかなり癖が強いみたいです。YouTubeに動画があったので、ちょっと見てください。まず、変な楽器。レーザーハープといって、レーザー部分が弦になっています。手でレーザーに触れるといろいろな電子音が鳴ります。

🗣️とり
歌詞は何を言っているのかよく分からないのが多いんですよね。でも、メッセージ性(?)がある曲もちゃんとあります。今見せた『庭師KING』も良いですよ。庭師の手仕事を天地創造になぞらえて謳っている、壮大な歌詞です。

👤すえす
こういう機会がないと知らなかったアーティストなので、すごく面白かったです。

🗣️とり
平沢ファンは通称「馬の骨」と呼ばれているので、「馬の骨」がもっと増えると嬉しいです。

- オススメの一曲 -
ダークファンタジーの王道、アニメ「ベルセルク」の主題歌『force』




たんごの推しアーティスト:ゆず


https://yuzu-official.com/contents/608360より引用

楽曲とライブで全世代から支持を集める国民的アーティスト
僕がゆずと出会ったのは小学校低学年の頃。よく一緒に遊んでいた友達から布教された。それから約10年が経つが、彼らの音楽の方向性は全くぶれない。路上時代から今日まで、常に目の前にいるお客さんを勇気づけ喜ばせたい。どんなに人気になってもその思いを忘れずに活動を続けて今年で26年目。どんなときでも、ゆずは僕ら「ゆずっこ」に寄り添い続ける。

- みんなと語るゆず - 

👤とり
もしかしてLINEのプロフィール画面もゆずですか?

🗣️たんご
そうです!これは去年のアリーナツアーのときですね。ゆずの魅力はライブに詰まっています。歌が上手いのはもちろんなのですが、それ以外にもファンを楽しませてくれるんです。例えば、お馴染みの『夏色』を歌唱する際には観客もタンバリンを叩いて参加できます。その他の曲でもタオルを振り回したり、ゆずと一緒に合唱したり、とにかく楽しめます。コンサートというよりは、参加型のエンターテインメントっていう感じですかね。

👤すえす
へー!ゆずはかなり有名ですけど、ライブがそんなに楽しいっていうのは知らなかったです。ゆずのライブというとギター1本でやるイメージがありました。

👤やま
私ももっとシンプルなライブかと思ってた。

🗣️たんご
2人だけでやる弾き語りライブもよくやっています。ただそういう少し地味に聞こえるようなライブでも、ドデカいセットを作ったり、派手な照明を使ったりして観客が飽きないようなエンターテインメントになっているんです。

👤とり
ゆずの曲って聴けば結構知ってる曲がありそうですよね。

👤すえす
確かに。CMとか主題歌とかでもよく使われているイメージがありますね。

🗣️たんご
我々世代だと、『友〜旅立ちの時~』なんかは有名ですね。

👤すえす
あー!卒業式のやつ!

👤とり
アーティストって「おじさん層に人気」とか「若者しか聴かない」っていうことはよくあると思うんですけど、ゆずは全世代から支持されているのがすごいですね。

🗣️たんご
そうなんです。ぜひ、ゆずの曲を聴いてみてください!!

- オススメの一曲 - 
爽やかなアコギとロックサウンドが融合した応援ソング『アゲイン2』





すえすの推しアーティスト:星野源


https://www.hoshinogen.comより引用

歌手や俳優、書き手として多才に活躍する変態アーティスト
国民的アーティスト、星野源。代表曲である『SUN』や『恋』など、一度は聞いたことがある曲も少なくないだろう。彼の明るく前向きな歌に救われた人は多いと思う。僕もその一人だ。ただそんな明るい曲の裏側にある、彼の辛い過去を知っている人はどれくらいいるだろうか。自身を変態と自称する星野源の飾らない人柄から作り出される曲には変な嘘臭さがないのだ。星野源の等身大をさらけ出す姿に多くの人は魅了され、これからも熱狂し続けるのだろう。

- みんなと語る星野源 - 

🗣️すえす
みなさん星野源って聞いたら結構有名な曲が思い浮かぶと思うんですけど…。

👤たんご
『SUN』とか『恋』とか?

🗣️すえす
そうそう!元々自分が中学生のときくらいに紅白歌合戦でSUNを歌ってるのを聴いて、「めっちゃいいじゃん!」と思ったのが星野源を知ったきっかけで。それから聴いたり聴かなかったりだったんだけど、大学生に入って、星野源の『蘇える変態』っていうエッセイを読んだんです。それがすごく面白くて、最近またハマってますね。

👤とり
そうなんですね!何かおすすめの曲とかありますか?

🗣️すえす
一番好きなのは『地獄でなぜ悪い』って曲です!歌詞がすごくいいんですよね。


👤たんご
あっ!多分聞いたことあります!

🗣️すえす
割と有名かも(笑)星野源は1回くも膜下出血で倒れたことがあるんです。この曲は1回目のくも膜下出血が治った後、その4か月後にまた再発したのが分かった「どん底」のときに書かれた歌なんですよね。

👤たんご
そっか、星野源ってくも膜下出血で倒れたことがあったんですね。

🗣️すえす
そうそう。この曲の歌詞がすごく良くて!自分も辛いことがあったときに、重なる部分があったりして背中を押してくれるような歌詞なんですよね。

👤とり
なんか星野源って聞くと恋ダンスとかのイメージが強くて、あんま歌詞とか注目したことなかったなあ。

🗣️すえす
他では昔の曲で『くせのうた』も好きですね。

~『くせのうた』を聴いて~

👤やま
なんかしっとりした曲だね。

🗣️すえす
今と比べてだいぶゆっくりな曲ですね。この曲も人と関わる時のもどかしさとか、人のことを考えすぎてしまう悩みだったりとか、何か聞いてて共感できるんですよね。

👤たんご
優しい歌ですね。

🗣️すえす
なんか等身大というか、「さらけ出してる感」が好きなんですよね。

👤やま
たしかに。でも星野源ってさらけ出してるけど、大人っぽくてすごいかっこいいイメージあるんだよね。

🗣️すえす
そうなんですよ。その自分をさらけ出したうえでのカッコよさみたいなものにとても惹かれるんですよね。楽曲ももちろんそうですけど。『蘇える変態』っていう本も好きなんです。この本の中で星野源めっちゃさらけ出してます(笑)ぜひ曲と一緒に読んでみるとさらに星野源が好きになると思います!

- おすすめの一曲 -
人と関わるときに感じるもどかしさ、苦しさ、そして素敵さを書いた歌『くせのうた』


(おすすめの一冊)

星野源の変態さがぎゅっとつまった至高のエッセイ
『蘇える変態』(マガジンハウス・2014)






やまの推しアーティスト:Kep1erのHIKARU


貫禄のある優れたダンスパフォーマンスで人々を魅了する、福岡が生んだ天使
Girls Planet 999 (通称:ガルプラ)というオーディション番組からデビューした9人のガールズグループ、Kep1er。その一員であるHIKARUは小柄な身体が繰り広げる圧倒的カリスマ性に溢れたパフォーマンスで視聴者を魅了し…見事、最終投票7位でデビューメンバーに選抜。クオリティの高いステージは勿論、日常での赤ちゃんのようなギャップのある姿も推し。

日韓共にブームを起こしたKep1erデビュー曲『WA DA DA』▼


- みんなと語るKep1er - 

〜YoutubeでHIKARUのダンスを鑑賞〜

🗣️やま
ソロパート貰えるくらいのメインダンサーなんです…柔軟性と体幹が凄い。

👤すえす
マジでキレッキレ…かっこいい。

👤とり
すごい若いけど、ダンスは小学生くらいのときからやってるんですかね。

🗣️やま
小さい頃からやってるらしいね。オーディション番組内でも、すごく練習してたみたいだし。

👤とり
年下だとは思えない…。

👤すえす
歌ってるときの表情も良い。

🗣️やま
本当にそう!!でも、Kep1erは期間限定の活動なので…(泣)

👤とり
終わったらどうなるんですか?

🗣️やま
各事務所から新たなグループとしてデビューしたり、ソロで活動したりするかな…。

👤たんご
IVE(アイブ)とかもそうですよね、紅白で聴いてめちゃくちゃかっこよかった。

🗣️やま
そう!IVEは元IZ*ONE(アイズワン)のメンバーがいるね。

👤とり
へぇ…私はK-POPのことをあまり知らないので、勉強になるというか…面白かったです。

👤すえす
実際にK-POPカバーダンスサークルで踊ったりもしてるんですね。それは良い推し活ですね。

🗣️やま
限りなく本人に近づけるように頑張ってました!(笑)…ということで、ぜひKep1erとHIKARUを応援してください!

- オススメの一曲 -
フレッシュなKep1erの違う一面を楽しめる『MVSK』




さいごに


私たちGaku-yomu編集部は、普段はメンバーが別々に記事を書いています。
今回は夏休みということで特別に、みんなで一つの記事を仕上げました。

それぞれの「推し」語りを聞くことで、知らないアーティストや自分にはない音楽の楽しみ方を知るきっかけになりました。

本記事を通して、読者のみなさんも新しい音楽と出会っていただけたら嬉しいです!

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