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"from Vision to Reality" "from Respect for Each to Respect for All"

明日をみつめて 今をひたすらに
違いを認め合って 思いやりの心を

 この言葉は本学園がモットーとして掲げる言葉です。今、まさにこの教えを実践することが世界に対して求められているのではないでしょうか。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に関連し、SNS上ではセンセーショナルな言葉や映像が溢れ、新聞やテレビから伝えられる情報に心を痛める日々が続いています。両軍の兵士のみならず、民間人にも多くの被害が出ていると伝えられています。また、一部報道では、最大で今後数百万人の難民が発生すると想定されています。
 お釈迦様も仰っていたように、いつ、いかなる理由があろうとも誰かを傷つけ、大切なものを奪い去る蛮行は決して許されるものではありません。貪り、怒り、愚かな心に毒された者は自らが煩悩の炎に焼き尽くされることになります。一刻も早い事態の沈静化を願うばかりです。

 2022年2月24日、ウクライナのゼレンスキー大統領が演説で次のような言葉をロシア語で述べました。

「隣人は、いつもお互いに文化の上で豊かにし合うものです。しかし、と言っても、全部が一つになるわけでもないし、私たちがあなた方の中へ分解するわけでもないのです。私たちは違うけれど、そのことは、敵になることを意味するわけではありません。私たちは平和に冷静に、そして正直に自分たちの未来を自分たちで選び、築いていきたいのです。」

https://twitter.com/rcampbelltokyo/status/1496684337500426240?s=20&t=MuO77_jKCoNn6nyDKRGwiQ

 誰もが戦争を望んでいる訳ではありません。誰もが平穏な日々を願い、求めているはずです。世界各地で挙がる反戦の声はその想いを反映しているのではないでしょうか。穏やかな未来を夢見て、それぞれが出来ることを精一杯に行っているのではないでしょうか。

"from Vision to Reality"
"from Respect for Each to Respect for All"

 皆が平和で心穏やかに過ごす明日をみつめて、今自分たちが出来ることをひたすらに実践しましょう。 この世に存在する様々な違いを認め合って、お互いを豊かにする思いやりの心を持ちましょう。
 教えは実践するために存在します。一人でも多くの方がこの言葉に触れ、実践されることを祈念して、今回の記事を寄稿致します。

稲垣 了禪(いながき りょうぜん・宗教科)

Photo by Clay Banks on Unsplash

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