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最近笑ったこと:炊飯器事変からキャリアコーチングまで

【簡単に米を炊くために炊飯器は発明されたはず】

僕が館長をしているキャリアデザインスクール我究館では、毎週土曜日のお昼にほぼ全員のスタッフが集まり、ランチミーティングをしています。
「最近どうよ」という近況報告、「うちのクラスのメンバーが素敵でさ~」という受講生自慢、「我究館のこれから」についてのディスカッションなど、カジュアルに、いろんな話題で楽しく会話しながら、お互いのことを大事にできる場にしています。

我究館は、国会議事堂の横の永田町GRiDというシェアオフィスで運営しています。
https://grid.tokyo.jp/
ここには利用者の共同キッチンがあって、手の空いている人で協力して手作りのランチを作ります。
うどんを茹でてみたり、シチューを煮込んでみたりするわけですが、ある日、男性の若手スタッフに「ごはん炊いといてくれ」と頼んだところ、「はい、分かりました!」と威勢のいい返事をもらったので、おいしい白米が食べられると楽しみにしていたのですが、みんな揃って「さぁ、ランチ始めよう」という時に、「ちょ、ちょっと待ってください」と声が聞こえてくるのです。
何事かと思って炊飯器を覗くと、非常にわずかな水分を懸命に吸収した生米が炊飯器の中でテカテカとしていました。
水が少ないんですよ。砂漠でお米を炊いても、もう少し上手くいくでしょう。
飽食の時代の飽食の国で何をやっているんだと笑いました。
なぜでしょう。今考えると、さほど面白くもないような気がしてきましたが、あの時のあの場所のあのメンバーで、テカテカの生米を見た時、なんだか久しぶりに心から爆笑したんですよね。
もちろん、水を足して加熱して、スタッフがおいしくいただきました(おいしくはありませんでした)。

前の記事で「最近泣いたこと」を書いたので、次は「最近笑ったこと」を書こうと思ったのですが、やっぱり最近これが一番笑いましたね。
なぜなのだろう。
日頃テキパキ仕事をこなし、鋭い視点で意見を言うタイプの若手スタッフが、文明の利器を上手く使えない様子を見て、何かと私生活で不器用な自分を投影させたのか、とにかく、面白くて、可愛らしかったです。

【笑えるのは炊飯器、笑顔になれるのは受講生の成功談】
僕が今一番「笑顔」になれるのは、受講生の夢が叶った瞬間や卒業生から「仕事が楽しく、人生が充実している」という趣旨の報告を受けた時です。
我究館に通ってくださる方々は、本当に優秀で努力家の方が多く、そんな皆さんに「我究館での経験が自分の人生をよりよくしている」と言っていただける時は、館長として最も誇らしい瞬間です。
教育者は皆そうだと思いますが、「どうすればこの学生に本質的なことを伝えられるだろうか」「この人に自信を持ってもらうにはどうすればよいだろうか」と、いつも試行錯誤です。
当然、苦しいこともありますので、僕達と関わった受講生の成功談は、誇らしくもあり、同時に「安堵」の瞬間でもあります。
真剣に向き合って、一緒に試行錯誤した人達に「あなたのおかげで」と言われると、ほっとしますよね。
自分がやってきたことは間違いじゃなかったと自信を持てる瞬間です。

僕もお世話になった人、変わるきっかけをくれた人には、「あなたのおかげで」と言って、安心してもらいたいです。


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